ジェイエムウエストンといえば「180シグニチャーローファー」が真っ先に頭に浮かぶ。
「ゴルフ」という人もいるかもしれない。
定番であり、人気モデルであり続けるのには理由がある。
こちらの「180シグニチャーローファー」は、スタイルが時代に縛られないモデル。
デザインがシンプルなだけに、素材の美しさや細かいデザインが際立つというもの。
究極のベーシックを体感できる1足だ。
グッドイヤー製法を受け継いだ伝統的な技術で作られるため、中のコルクが沈み込みサイズが変化することも考え、購入時にはタイトなサイズを勧められることもあった。
最近は、いわゆる「ウエストンサイズ」と呼ばれていた時ほど、タイトなものを勧められることは少ないようだが、この馴染むまでの時間を楽しむのも一興だ。
そして、こちらが定番中の定番である「180シグニチャーローファー」に遊び心が加わった新作「357シグニチャーローファー トリプルソール」だ。
究極のシンプルだと思っていたモデルに、トリプルソールが登場するとは意表をついてくれた。
重厚感があるが主張しすぎない、でもたたずまいが違う。
定番とは違う華やかさをプラスしたいとき,おすすめの1足だ。
ジェイエムウエストンが保有する自社のタナリーで約1年をかけて作り出す、耐久性と美しさで知られる希少なソールレザーを3枚使用。
グッドイヤーウェルト製法を用いて仕上げた珠玉のシグニチャーローファーだ。
ブラウンならより遊び心が伝わる。
ウエストンの357は、新しい定番の香り。
ローファーに遊びがプラスされたように、1993年に1号店として、骨董通り沿いにオープンした1号店も、世界に先駆け、新コンセプトショップとしてリニューアルした。
2018年1月にアーティスティック・イメージ&カルチャー・ディレクターとして就任したオリヴィエ・サイヤール氏によるものだ。
彼の幼少期の記憶の中にある博物館と工場、その境界線上にある図像学(iconography)をコンセプトにしたのだそうだ。
並んだシューズが、まるで芸術品のよう。
また、サイヤール氏監修のもと、日本のブランド「Scye(サイ)」と共同制作したユニフォームも導入されている。
店内の音響に、1963 年の名品と称されるスピーカー(JBL / Lancer 77)やアンプの中では名機と言われている1979 年のアンプ(SANSUI / AU-9500)を採用し、ジェイエムウエストンの歴史と世界観をより一層官能できる空間になり、まさに靴の美術館といった雰囲気だ。
歴史を感じたいなら定番を、攻めたいなら新作を。
美術品を選ぶように、靴選びを楽しめそうだ。
※357シグニチャーローファー トリプルソール 130,000円(税抜)20192月年中旬発売
ジェイエムウエストン
https://www.jmweston.com/jp/