リシャール・ミルとACJのコラボ第2弾。

キミ・ライコネンモデルが発表されたばかりのリシャール・ミルから、またしても魅力的な新作が発表された。
リシャール・ミルとエアバスコーポレート・ジェット(ACJ)のコラボ第2弾となる、
ACJが提供する特別なフライトや飛行体験にインスピレーションを得た新作モデル、
RM 62-01 トゥールビヨン バイブレーションアラーム ACJだ。
なんとリシャール・ミル初のバイブレーションアラーム機能が搭載されている。


航空機の世界は、リシャール・ミルにとって常にインスピレーションの源として重要な役割を果たしてきた。
それは、伝統的な時計製造と最先端の素材を組み合わせることでマスターピースを生み出すという、21世紀の時計作りに対するブランド理念が航空機産業と多くの共通点を持つからだ。
エアバス社とのコラボ第1弾は、2016年発表のRM 50-02 ACJ トゥールビヨン スプリットセコンドクロノグラフ。こちらも世界限定30本。

極めて低燃費で軽量、かつ高速の航空機を製造するエアバス社との共通の概念を反映させたモデルは、ACJ社が顧客ひとりひとりの厳しい要望に適うよう贅を尽くしたコーポレートジェットと等しく、
チタン(グレード5)製のブリッジと地板の内部設計に高度なオープンワークを施した部品を使用し、さらに可能な限りのあらゆる部分にスケルトン加工を施すことで大幅な軽量化を実現したモデル。
その第2弾となれば、期待が高まる。

特別なフライトや飛行体験にインスピレーションを得た新作は、規格外なトラベルウォッチ、機能的で毎日身に着けられ、着け心地を限界まで追求したモデルだ。
なんといってもアラーム機能が興味深い。
目覚まし時計やクラシックな時計アラームとは異なり、RM 62-01のアラームは、一切音が出ない。
時間の訪れは、かすかな振動で告げられ、数センチ離れればもう聞こえない。
着用者を除けば、誰一人作動中のアラームには気づかないというわけだ。
緊迫した会議中やファーストクラスのキャビンというプライベートな空間において、
これは、なかなか粋な気遣いではないか。
また、振動によるアラームがムーブメントの動作を妨げてはいけない。
こうして生まれたのが、ゴールド性のローターを使用するアイデアだ。
これは、自動巻きローターに類似したもので、携帯電話に使われていたバイブレーターに着想を得たそうだ。


「このムーブメントを完成させるにあたり、ムーブメント内部に生じさせる振動に関して、様々な技術的課題を解決しなければなりませんでした。部分的な試作品を4つ製作するなど、
たくさんの研究と膨大な作業を費やした結果、こんなにも豊富な部品と機能を限られた場所に搭載することができたのです。このモデルには、816個の部品、2つの香箱、7本の針、11種類の機能、
そしてトゥールビヨンキャリッジが搭載されています。
そのため、私たちの制作担当の一人が、時には同僚の手を借りながら、5年間フル稼働で作業に取り組みました。」と、ムーブメント担当テクニカルディレクターのサルヴァドール・アルボナ氏は説明する。
RM 62-01はリシャール・ミルが制作した作品の中で最も複雑な時計なのだ。


RM 62-01は、RM 50-02の後続モデルであり、その特色であるデザインを踏襲している。
RM 50-02でジャンボジェットのホワイトカラーを採用した部分は、RM 62-01では木目調のブラックカラーに。
これは、ACJクリエイティブデザインスタジオ責任者のシルヴァン・マリア氏がデザインした特注キャビンの暗色のキャビンに着想を得たものだ。
飛行機の窓を象ったサファイアガラスの下には機構表示が所々に配置されているが、カラーコードと鮮やかなコントラストにより視認性もしっかりと確保されている。
直径を大きくしたチタン製リューズの装飾はエンジンのタービンを、プッシュボタンは翼をジェットエンジンにつなぐパイロンの側面をイメージしている。

RM 62-01は二重ベゼルを備えており、一方はポリッシュ仕上げとサテン仕上げを施したチタン製ベゼル、もう一方はカーボン TPT®のブロックに機械加工を施した厚さ1.8mmのベゼルだ。
チタンとカーボン TPT®を組み合わせると、RM 62-01の最適な重量比強度となるためで、デザインのためだけに採用されたわけではないそうだ。アラームの振動がしっかりと手首に伝わってムーブメントへの振動を逃がすことができ、
時計の構造自体がムーブメントの保護に寄与している。
リシャール・ミル史上、最高に複雑な作品。
世界限定30本。
時間を告げられる度にわくわくし、時間が経つのが楽しみになりそうな時計だ。

RM 62-01 トゥールビヨン バイブレーションアラーム ACJ
予定価格1億3200万円(税別)世界限定30本
2020年初旬入荷予定

リシャール・ミル
http://www.richardmille.jp/

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