クリエイティブ・ディレクター アレッサンドロ・ミケーレが映し出すビジョンと美学・哲学

グッチのブランド創設100周年を祝して、クリエイティブ・ディレクター アレッサンドロ・ミケーレが広告キャンペーンを通じて描いてきたビジョンと美学、インクルーシブな哲学を映し出すエキシビション「Gucci Garden Archetypes(グッチ ガーデン アーキタイプ)」展が2021年9月23日から10月31日まで東京・天王洲にて開催。
Archetypes(アーキタイプ)とは、様々なイメージの源となる存在=元型をあらわす言葉。グッチにとって広告キャンペーンは、まさしくグッチの世界のアーキタイプといえるだろう。
同展では、東京からロサンゼルス、1968年のパリの五月革命までのさまざまな舞台に、宇宙の探検家やエイリアン、馬、天使などが登場し、訪れる人々は万華鏡のようにめくるめくアレッサンドロ・ミケーレのビジョンを体現した世界へと誘われることだろう。そして音楽、アート、旅、ポップカルチャーなどのさまざまなインスピレーションを内包しているグッチの広告キャンペーンの世界を詳らかにしていきます。

「この6年間の冒険に人々を誘い、空想の世界や物語、驚きやまばゆいきらめきをめぐる旅をともにするのは、面白いことだと考えました。そこで、広告キャンペーンの世界に入り込んだような臨場感にあふれる遊びの空間を創ることにしました。なぜなら広告キャンペーンは、私のイメージをもっとも明快に体現しているからです」と、アレッサンドロ・ミケーレは語っています。

最先端のテクノロジー、精緻を極めた職人たちの手仕事、革新的なインテリアデザインによって、複数の空間でそれぞれに異なる没入体験を楽しむことが出来るようになっている。空間デザインを手がけたスタジオArchivio Personale(アルキヴィオ・ペルソナーレ)は、アレッサンドロ・ミケーレのビジョンを物語性のある空間へと変換することで、彼の独自の美学をより印象的に表現しています。
会場内は、テーマごとに分けられた多数の部屋が通路でつながれ、多様で魅惑的なグッチの広告キャンペーンの世界を堪能できるようになっています。

リップスティックの広告映像がスクリーンをジャックするビューティールーム

グッチ ビューティーの部屋では、「大胆な人、輝ける人、美しい人のために」と謳ったリップスティック コレクションの広告キャンペーンの映像が、数え切れないほどのマルチスクリーンをジャックしています。そこにはコスメティック業界の美の常識を覆したと言われるパンクシンガー ダニ・ミラーの笑顔がさまざまなアングルで映し出され、観る者を幻惑します。

フローラルパラダイスのような豊かな香りが広がるフルームルーム

グッチ ブルームの部屋には、豊かな香りが広がり、まるでフローラルパラダイスのよう。キャンペーンの主役である女優のダコタ・ジョンソン、フェミニストアーティストで写真家のペトラ・コリンズ、女優でモデル、トランスウーマンのハリ・ネフの3人にとっては、まさに隠れたイマジナリーガーデンのような空間が広がっているのです。カリスマ的で型破りなこの3名は、アレッサンドロ・ミケーレが提唱するモダンフェミニニティの新しい包括的なビジョンを明確に映し出しました。

時代ごとに異なるテーマに分かれた広告キャンペーンルーム

2018年プレフォール コレクションの広告キャンペーンルームは、その年に50周年を迎えたパリの五月革命「May 68」に参加した若者たちへオマージュを捧げたもの。

2018年春夏コレクションの広告キャンペーンをフィーチャーした部屋では、緻密な表現で知られるアーティスト イグナシ・モンレアルによるビジュアルが、巨大なウォールアートとなり壁面と天井を覆ってる。

東京へと向かった2016年秋冬コレクションの広告キャンペーンルームでは、夜もまばゆく輝き続ける東京のイメージが壁面を覆う数万個のスパンコールによって表現されている。

宇宙へと向かった2017年秋冬コレクションの広告 キャンペーンルームでは、自然史博物館のジオラマ風に宇宙の生き物やエイリアン、探検家たちを紹介している。

偏執的なコレクターの世界が描かれた2018年秋冬コレクション 広告キャンペーンルームは、床から天井まで棚に囲まれ、数えきれないほどのケースに蝶や鳩時計、カラフルなぬいぐるみやグッチの〔GGマーモント〕バッグといったコレクターズアイテムが所狭しと詰め込まれています。

ベルリンが舞台となった2016年春夏コレクションの広告キャンペーンのワンシーンである1980年代のナイトクラブのトイレや、2020年クルーズ コレクションの広告キャンペーンで「世紀のパーティー」が繰り広げられた豪奢なモダニストのヴィラの舞台裏をのぞくことも可能だ。

迷路のような空間を進めば、アレッサンドロ・ミケーレが初めて手がけた2015年秋冬コレクションの広告キャンペーンに遡り、ロサンゼルスの地下鉄も体験できようになっている。

GUCCI GARDEN ARCHETYPES
会場 : B&C HALL・E HALL 東京都品川区東品川2-1-3
会期 : 2021年9月23日(木・祝)– 10月31日(日)
時間 : 11:00 – 20:00(金・土・祝前日は21:00まで) ※最終入場は閉館時間の30分前まで
入場 : 無料、事前予約制、グッチ公式LINEアカウントより事前予約受付中。

■問い合わせ・最新状況
グッチ ジャパン クライアントサービス(0120-99-2177 受付時間 10:00-21:00)
※混雑時には来場人数制限の可能性あり。
※同展の会場では、来場者の安全に配慮し、感染症対策を徹底して行われています。