3代目、シルヴィア・フェンディが手がけるスタイリッシュなホームデコール
イタリア・ローマを代表する老舗ラグジュアリーブランド、フェンディの創業家3代目であり、現アーティスティック ディレクターを務めるシルヴィア・フェンディ。シルヴィアが世に送り出し、瞬く間に多くの女性たちを虜にした「バゲット」は今や伝説的バッグだが、そんな彼女が初めて手がけたというホームデコール&ライフスタイル アクセサリーコレクションには、フェンディ家らしいモダン、かつグラマラスな美意識が宿る。
コレクションには、近年新しいアイコンモチーフとして定着している「オーロック」ロゴがグラフィカルに取り入れられ、メゾンの伝統的なコードである「フェンディ ローマ」や「ペカン」ストライプも装飾的にあしらわれている。
テーブルウェアコレクション「アール・ドゥ・ラ・ターブル」は、フランス製の最高級リモージュ磁器で製作。高品質の証である透き通るような白磁のプレートに、黒が基調の「オーロック」ロゴがスタイリッシュに配置され、ゴールドタッチで強調されたマイクロとマキシのチェーンモチーフが洒落たアクセントを添える。マグカップやティーポット、コーヒーカップにもチェーンモチーフの装飾が縁にあしらわれ、ジュエリーを思わせるゴールド色の「オーロック」が蓋を飾るデザインが印象的だ。
母、アンナ・フェンディの息吹を感じさせるグラスライン
「オーロック」ロゴは、テーブルデコールにも展開され、コレクションを繋ぐ。キャンドルホルダーや細長いムラーノガラスの花瓶は、ガルバニックゴールドのエッジでエレガントに仕上げられた。ゴールドの蓋つきの明るい色調の磁気製シェルに収められたアロマキャンドルをはじめ、ユニークで洗練されたテーブルアクセサリーは、様々なシチュエーションのセッティングをモダンに、美しく彩るだろう。
一方、グラスラインのデザインは、シルヴィアの母であるアンナ・フェンディとのコラボレーションから生まれた。アンナは天性の先見性を発揮し、1987年にファッションブランドとしては初のホームコレクション「フェンディ カーサ(FENDI CASA)」を立ち上げた人物。グラスラインは、そんなアンナの個人的なコレクションからインスピレーションを得たという。クリスタル製のクリアとブラックの2つの円錐形によって形作られたフォルムは独特な個性を放ち、さりげなくあしらわれたロゴがエレガントなシルエットを引き立てる。
「フェンディ カーサ」の日本初のコンセプトショップが表参道に
さて、これらのホームコレクションは現在オンラインで販売されており、限られた店舗でのみ実際に手に取ることが可能だ。中でもやはり一度は訪れたいのが、東京の表参道にオープンしたばかりの国内最大級のフラッグシップストア「パラッツォ フェンディ 表参道」。
歴史に裏打ちされた熟練のクラフツマンシップと、豊かなクリエイティビティで知られるフェンディがブランドの価値観と芸術的情熱をいかんなく発揮した同店には、地下1階・地上 2階の3フロアに、メゾンが生み出すすべての製品カテゴリーが揃う。
「パラッツォ フェンディ 表参道」のコンセプトは、98年前にブランドが誕生し、今なおブランドの情熱をかき立てる創業の地「ローマ」だ。印象的なファサードは永遠の都ローマの古典建築をモダンに再解釈したというが、「パラッツォ」の名のごとく、この場所にはフェンディ家の今日の美意識が息づいている。
その証に、大理石の階段を上がった2階には前述したアンナ・フェンディが手がける「フェンディ カーサ」の日本初のコンセプトショップを展開。ライトグレーの「フェンディ カーサ」製「サンディア」ソファが、優美でラグジュアリーな空間を引き立てている。そしてまた、同フロアの一角には娘のシルヴィアが手がけるホームデコール&ライフスタイル アクセサリーコレクションが並び、「フェンディ カーサ」の「ソーホー」ソファと「ダデロ」テーブルと共に眺められるのが嬉しい。
フェンディ家の暮らしの美学に触れてみたいとお考えなら、ぜひ一度、「パラッツォ フェンディ 表参道」に足を運んでみてはいかがだろう? 自身の日常にも、さりげなく取り入れたくなるかもしれない。
パラッツォ フェンディ 表参道
住所:東京都渋谷区神宮前5丁目9-13
営業時間:11:00 ― 20:00
フェンディ
問い合わせ:tel. 03-6748-6233
www.fendi.com