RM 11-05 オートマティック フライバッククロノグラフ GMTが世界限定140本で発表
超絶機械式時計で知られるリシャール・ミルは、“RACING ON THE WRIST”というコンセプトのもと、F1やレーシングカーからインスピレーションを得て革新的な時計作りに取り組んでいるスイスの時計ブランドだ。
コスト度外視で採用される特殊素材
そのコンセプトを象徴する人気シリーズで、元F1ドライバーのフェリペ・マッサと協力開発したRM 011から、リシャール・ミルが長年にわたり開発してきたチタンの軽量性とダイヤモンドの硬度を兼ね備えた新素材「グレーサーメット」を採用した「RM 11-05 オートマティック フライバッククロノグラフ GMT」が、世界限定140本生産で発表された。このグレーサメットは、時計業界におけるリシャール・ミルの独自素材だ。
リシャール・ミルは、これまでにもコストを度外視して究極の時計作りを目指し、常識にとらわれることなく新素材の開発に注力してきた時計ブランドだ。代表的なリシャール・ミルの独自素材としては、カーボンTPT®やグラフTPT®があげられる。また、ハイテク素材のグレード5チタンやARCAP合金、セラミックスなども採用している。
チタンの軽量性とダイヤモンドの硬度を兼ね備えた新素材「グレーサーメット」
新素材のサーメットは、マイクロ技術を専門とするIMIグループと長年に及ぶ共同開発を経て、不要な結合剤を取り除き必要な材料のみを保持することに成功。フラッシュ焼結と呼ばれる技法により、通常通り高温で圧力を加える時に強力な電流を次々に印加することで、焼結速度を促進。密度が4.1 g/cm3とチタンよりも低く、硬度もダイヤモンドの2,400とほぼ同等の2,360ビッカース硬度を誇ることから、非常に傷が付きやすいベゼルに最適な素材である上、時計全体の軽量性も保つことができる。また、独特なグレーの色合いは、ジルコニウムの金属マトリックスと高性能セラミックスの組み合わせによるもので、様々な素材を同時に高温で加圧しながら、均一な素材を製造するため、極めて製造が困難な素材だ。そして、このグレーサーメットは、欧州の産業界における化学物質の製造・使用の安全性を確保するREACH規制に準拠している。
このサーメット素材は、防弾用具や、大気圏再突入用のスペースシャトルの構成部品や胴体外側の部品としても使われており、レーシングカーのブレーキにも使用されている。このRM 11-05は、ベゼルに新素材のグレーサーメット、ミドルケースにカーボンTPT®、ケースバックはグレート5チタンを組み合わせることで大幅な軽量化を実現することができ、腕元の付け心地がさらに向上したそうだ。
最高の付け心地や見た目のカッコよさに加え、まさにRM 11-05はモータースポーツのディテールが満載されてた究極のモデルといえる。
リシャール・ミルは常に店頭商品がごく少数しかないため、この限定モデルもまた入手困難商品となることだろう。気になる方は、すぐにリシャール・ミル 各ブティックへお問い合わせしてほしい。
【商品詳細】
モデル名:RM 11-05 オートマティック フライバッククロノグラフ GMT
自動巻き、グレーサーメット製ベゼル、カーボンTPT®製ミドルケース、グレード5チタン製ケースバック、GMT表示、24時間フライバッククロノグラフ、アニュアルカレンダー、サイズ:50 x 42.70 mm、厚さ:16.15 mm、世界限定140本
価格:24,600,000円(税別)*表記は2020年7月1日現在のものです。
リシャールミルジャパン
http://www.richardmille.jp/