ベンテイガがよりベントレーらしく

ベンテイガに「S」が追加

1919年、イギリスで誕生したベントレー。ラグジュアリーなブランドとして知られているベントレーだが、ル・マンを5度も制したブランドでもある。そのベントレーにとって初となるSUVが「ベンテイガ」だ。この度「ベンテイガS」なるグレードを追加した。この「S」とは、一体どんなクルマなのだろうか。

時代が求めるベンテイガが誕生した

名前に付けられた「S」の文字。これは性能も見た目も、よりスポーティさが強化されたモデルにのみ与えられる称号だ。2015年に発表されて以来、ベンテイガに「S」の称号が与えられたのは、今回が初めてだ。では、なぜ今この「S」がつくモデルが誕生することになったのか。そこには、長い歴史の中で根付いた、ベントレーらしいとも言える考えが反映されている。ベントレーは、長距離移動を軽々とこなし、快適な旅を支えるクルマとして一世を風靡した。17世紀から18世紀にかけて英国貴族の中で流行した、ヨーロッパをめぐるグランドツアー。その刺激的で魅力的な旅を、もっと快適にできないだろうか。当時の富裕層の間で「あったらいいな」という理想を、見事に完成させてブランドだ。グランドツーリングで世界をリードし続けてきたのは、時代の流れを汲み取り、反映させる力を持っていたからと言えるだろう。今回の「ベンテイガS」の誕生にも、前期型のオーナーたちの声をしっかりと反映している。まさに「ベンテイガS」は、今の時代の流れを汲み取り反映した、痒いところに手が届く、現代に求められているクルマなのである。

よりスポーティに、よりエレガントに

ブラックでまとめられた独特のディティール、そして、フロントドア下部に取り付けられた新デザインの「S」バッジ。今までとは違った印象が新鮮だ。これらをドアミラーやテールパイプのブラックが、さらにキリリと引き締める。

そこに合わせるインテリアも新しい取り組みが多く、シートデザインも新たな意匠とした。4人乗り、5人乗り、7人乗りのどの仕様でも装備可能なフルーティングパターンが採用されていて、コントラストが独創的な空気を造り出す。そこに合わせる素材は、リッチなスエードのアルカンターラ®だ。V8エンジン搭載のベンテイガで初めての試みだ。スポーティなクルマと謳いながらも、溢れ出るラグジュアリーさが、なんともベントレーぽくてかっこいい。
しかもこのアルカンターラ®、なんと採用されているのがシートだけではない。シートクッションとシートバックインサートだけでなく、ステアリングホイール、そしてギアレバーにまで使われているのだ。この大胆さが、いかにも現代的だ。これらを引き立てるよう、特別なエクステリアも設えた。ベンテイガS専用で、22インチホイールが新設計されたのだが、そのデザインも3種類から選ぶことができる。

さらに進化した圧倒的パフォーマンス

もちろん、走りも圧倒的だ。日常に溶け込むだけでなく、レースでも実績を残し続けているベントレーだからこその進化。その技術が余すところなく詰め込まれている。搭載されているエンジンは、ベントレーが誇る4.0リッター
ツインスクロールターボチャージャー付きV8ガソリンエンジン。巨大なパワーだけでなく、優れた燃費を両立することが可能だ。この最新エンジン、最高出力550PS、最大トルク770Nm。0–100km/h加速4.5秒を実現し、最高速は290km/hを叩き出す。エンジンの数値はそのままだが、ベンテイガSでは、を生かすことができるようになっている。スポーツモードが強化され、運動性能がさらに向上しているのだ。スポーツモードでは、エアサスペンションの減衰力が15%も増加した。これによってドライバーへのレスポンスも向上し、さらに快適に走りを楽しめるようになったのだ。このパワーは、クラストップ級。そうでありながらも、航続距離は654km、CO2排出量294g/kmと超高燃費。この両立こそ、流石のベントレーといえよう。嬉しい知らせはもう一つ、スポーツエキゾーストをも新設計。
排気の流れがよりスムーズで、響くスポーティなサウンドが、路上でのベンテイガの存在感を、より引き立ててくれること間違いないだろう。

オーナーたちの声を聞いた正常進化

ベンテイガのマイナーチェンジ。逃げでもなんでもない。現代でより輝くための、進化が詰まった変化だ。この「ベンテイガS」の発表により、さらにベントレーの歴史が熟成されていく。ワンランク上の日常を。そして、ワンランク上の走りを。ベンテイガSは、それまでのベンテイガとは違う。

メーカー希望小売価格 26,900,000円(税込)
日本のデリバリー開始時期は2022年第1四半期予定

BENTLEY
https://www.bentleymotors.jp/

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