フィアットの人気モデル「500(チンクエチェント)」が電気自動車に

全面刷新を図ったフィアット500の最新モデルがEVオープンに

ジュネーブモーターショーの中止にともない先日動画で発表されたフィアット 500(チンクエチェント)の最新モデル。
日本でも高い人気を誇るモデルがフルモデルチェンジし、電気自動車として新たに誕生した。
また地球環境改善のためのビデオキャンペーン“All-In”にて、新フィアット500が掲げるビジョンにレオナルド・ディカプリオ氏も支持を表明。
世界的なテーマでもあるサステナブルな社会への貢献もできるクルマだ。
FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)の初となる電気自動車となった500(チンクエチェント)は、自動運転や急速充電も備えている。

チンクエチェントらしい愛らしいデザインは健在

全長と全幅を6cm拡大し、ホイールベースも2cm延長。
大型のホイールを採用し、間隔もあけていることで、全長4m未満でありながら存在感を感じることができる仕様に。
多くの支持を集めるデザインは前モデルと大幅に変化をつけることなく、もちろんコンパクトさもキープされている。
モーターの出力は87kW、最高時速は150km/h(電子リミッター作動)。
0~100km/h加速は9.0秒で、0~50km/h加速は3.1秒。
フロントにはロゴではなく“500”の文字が冠されている。
また楕円形のヘッドライトがまつ毛としてボンネット部分に備えつけられた独特な表情に。
「ゼロエミッションのオープンエア 4シーターとして世界初のクルマ」と語るようにキャンバストップのルーフは開閉式で後部座席の後ろで折りたたむことが可能だ。
風を感じることができ、街乗りがさらに楽しくなるだろう。
インテリアもミニマルかつ洗練されている。
コンパクトなクルマとは思えない高級感がある。
モバイルアプリ経由でのナビゲーションやWi-Fi、スマートフォンでの充電レベルの確認など、さまざまなサポート機能も魅力的だ。
従来から切望されていたアームレストやダッシュボードへのグローブボックスの新設など、使い勝手も向上されている。

レベル2の自動運転を実現し運転サポート・安全性能も充実

セグメントで初めてレベル2の自動運転であることも大きな特徴だ。
フロントフェイシング・カメラ・モニタリング・テクノロジーが、車両の全周を監視。
インテリジェント・アダプティブクルーズコントロール(iACC)は、検出されたクルマ、自転車、歩行者などに対応してアクセルやブレーキを操作する。
そしてレーンセンタリングが道路の車線を検出できる場合には、クルマの位置をレーンの中央に維持してくれるという。
その他にも運転をサポートしてくれる機能は充実している。
インテリジェント・スピードアシストは速度制限を検出。
アーバン・ブラインドスポットは、超音波センサーを活用して死角を監視し、障害物が検出されるとウイングミラーに設置された三角形の警告灯が点灯する。
アテンションアシストは、長時間走行時に休憩を取るようドライバーにアナウンス。
360°センサーは、車庫入れ時あるいは複数の切り返しが必要な場面において、バードビューを提供し、障害物を避けるサポートを。

わずか5分の充電で50kmの走行可能な急速充電システム

電気自動車としては欠かせない充電に関しても申し分ない。
充電を最適化するために85kWの急速充電システムが搭載され短時間での充電が可能だ。
例えば50kmを走行するための充電はわずか5分。
5分充電するだけで数日間の日常生活が送れてしまう。
急速充電を使うと35分でバッテリー容量の80%まで充電できるそうだ。
「Easy Wallbox」という家庭用充電器も欧州では同時発売。
ぜひこれを日本国内でも使用できるようにしてもらいたい。
ミラノでの発表の際には、イタリアを代表するジョルジオ・アルマーニ、ブルガリ、カルテルがデザインに参加したワンオフカーもお目見え。
こういった活動がおこなわれることからも、フィアットのコンセプトに多くの賛同を得られていることがわかる。
街乗りに最適な500(チンクエチェント)としてのよさがより進化。
街をともに走る相棒でも、セカンドカーとしても最適な一台だ。

あらゆる面で魅力的なこの「新型フィアット500EV」だが、日本導入がいつになるかは気になるところ。
日本発売のアナウンスを楽しみに待つかしかないようだ。

フィアット
https://www.fiat-auto.co.jp/

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