アストンマーティンが、映画「007」のボンドカー「DB5 ゴールドフィンガー・コンティニュエーション」の生産を55年ぶりに再開!25台のみの限定販売!
スポーツカーの理想像とされるボンドカー・アストンマーチンDB5が復刻
ジェームズ・ボンドが荒々しく乗り回す「世界で最も有名なクルマ・ボンドカー」アストンマーティンDB5は、時代を超越したスタイルの代名詞となり、スポーツカーの理想像として、現在でも高い人気を誇るクラシックモデルなのは言うまでもない。
1963年から1965年にかけて生産されたDB5の生産台数はわずか900台未満で、このクルマの最も有名なオーナーは、1964年に公開された映画『007ゴールドフィンガー』に登場したジェームズ・ボンド。
それ以来、DB5はボンドカーとして人々の記憶に鮮明に焼き付けられてきた。
「DB5 ゴールドフィンガー・コンティニュエーション」
007の秘密兵器を搭載「DB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーション」の価格は3億8000万円
当時のグローバルな製造拠点であったバッキンガムシャーのニューポート・パグネルから、最後のDB5がラインオフされてから55年が経過した今年、わずか25台限定で、DB5の復刻モデルの生産が再開された。
1964年の映画に登場したDB5には、映画007シリーズの製作会社であるイーオン・プロダクションズと共同で製作された、さまざまな「秘密兵器」が搭載されていた。
今回生産されるアストンマーティン「DB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーション」は、なんと、これらの装備を忠実に再現し、ファンを熱狂させている。
アストンマーティンは、2017年に復刻モデルのDB4 GT Continuationを発表し、大きな成功を収めた。
「Continuation」と名付けられたこのプログラムは、英国のラグジュアリー・ブランドによって市場に導入されたクルマの中で、最も高い価値を備えたDB5の復刻モデルへと受け継がれる。
「DB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーション」の価格は、税抜275万ポンド。
日本円にすると約3億8000万円だ。
ディテールに至るまで細心の注意を払って生産されるDB5の車両を生産するために必要な時間は約4,500時間。25台の車両には、デイヴィッド・ブラウン卿時代の職人技、現代的なエンジニアリング、強化されたパフォーマンスを巧みに組み合わせ、可能な限り最高の品質で製造される。
さらに、12本以上の映画007シリーズに取り組んできた特殊効果監督のクリス・コーボールドOBEと共同で開発した最先端の専用アイテムを装備し、映画への最大のリスペクトを再現度で表す。
精巧に再現された007の秘密兵器
このリミテッド・エディションには、1964年に公開された大ヒット映画に登場したボンドカーの「秘密兵器」を再現した、以下のアイテムが搭載されている。
エクスエリア:
• リア・スモーク発生装置
• リア・オイル散布装置(模擬)
• フロント&リアの回転式トリプル・ナンバープレート
• フロント・ツインマシンガン(模擬)
• 防弾リアシールド
• フロント&リアの伸縮式バンパー
• タイヤ・スラッシャー(模擬)
• 脱着式助手席ルーフパネル(オプション)
インテリア:
• レーダー追跡装置(模擬)
• 運転席ドアに設置された電話
• シフトレバーの脱出用ボタン
• アームレストとセンターコンソールに設置された各種スイッチ類
• シート下の武器格納トレイ
• 様々な秘密兵器を作動させるためのリモコン
すべての車両は、ボンドカーへの改造や強化も含めて、映画に登場するDB5を細部に至るまで忠実に再現しており、最高レベルの製造品質と信頼性が確保されている。
ボディカラーは1種類で、オリジナルと同じ、シルバー・バーチ・ペイントが採用されている。
このモデルには、当時の製造工程がそのまま採用され、軟鋼シャシー構造をベースにして、DB5スタイルのアルミニウム製エクステリア・ボディパネルをエレガントに装着。
ボンネットの下には、6本のプラグヘッド、3器のSUキャブレター、オイルクーラーを備えた、4.0リッター自然吸気、直列6気筒エンジンが搭載。最高出力290bhp。
このエンジンには、ZF製5速マニュアル・トランスミッションが組み合わされ、機械式のリミテッドスリップ・デファレンシャルも装備。
駆動方式は、当時のまま後輪駆動だ。
さらに、サーボ付きガーリングタイプ・スチール・ディスクブレーキ、ラック&ピニオン・ステアリング(パワーステアリングは非装備)、スタビライザーを備えたストラット式フロント・サスペンション、ラジアスアームとワッツリンケージを備えたライブアクスル式リア・サスペンションも装備され、このダイナミックなパッケージが完成する。
究極の“おもちゃ” 「DB5ゴールドフィンガー・コンティニュエーション」
アストンマーティン・ワークスの社長を務めるポール・スピアーズは、「この貴重な復刻モデルは、世界でわずか25人の幸運なオーナーだけが入手することができる、究極の“おもちゃ”と言えるかもしれません。今回、イーオン・プロダクションズ、特殊効果監督のクリス・コーボールドと協力して生産することは、アストンマーティン・ワークスで働くすべての従業員にとって特別な体験となり、彼らのキャリアのハイライトとなるでしょう。」と語る。
なお、納車は2020年下半期から開始される予定だ。
世界一有名ながら、目にする機会のなかった伝説のボンドカーの登場とは、なんと夢のあるプロジェクトだろう。
日本の何処かのガレージから顔を出す日を期待したい。
詳しい情報は、ウェブサイトへ。
アストンマーティン
https://www.astonmartin.com/ja