まだ名称すら決まっていなかった今年8月。
マクラーレンがアルティメットシリーズのニューモデルをペブルビーチ・コンクールで発表した。
公道を風を感じて走ることができるという究極のロードスター。
その名称が発表された。
「McLaren-Elva(マクラーレン・エルバ)」だ。
ブルース・マクラーレン設計の1960年代のスポーツカーの名称を引き継いだというわけだ。
オープンコックピットで、ビスポークのカーボン・ファイバー製シャシーとボディーを備える一方、ルーフもウィンドスクリーンも、サイドウィンドウもない、極端なデザインの2シーター。
公道でもサーキットでも、ドライビングの楽しさを究極まで高めてくれるのは想像に難くない。
まさに超スーパースポーツカーといえるだろう。
マクラーレン・セナおよびセナGTRに搭載されているものと同じエンジン・ファミリーである、マクラーレン4.0リッターV8ツインターボ・エンジンをマクラーレン・オートモーティブ製ロードカー史上最軽量の車体と組み合わせることにより、優れたレベルの加速、アジリティおよびドライバーへのフィードバックなど、あらゆる面で圧倒的な性能を発揮するそうだ。
キャビン上部の形状と構造がドライバー及びパッセンジャーを包み込み、安全な環境も確保されている。
なんといってもロードスターの魅力は、車外環境との一体感だ。
世界初となるマクラーレンのイノベーティブなアクティブ・エア・マネージメント・システム(AAMS)が、
ドライビングの楽しさを向上させてくれる。
このシステムにより、Elvaのフロントノーズ部分から吸入されたエアは、パッセンジャーの前部に設けられたフロントのクラムシェルから高速で抜け出し、そのあとに、コックピット上部を通過するため、まるでバブルに覆われたような静けさを感じられるらしい。
このシステムは、スプリッター上部中央にある大きなインレット、フロント・クラムシェルのアウトレット・ベント、並びに縦方向に上昇及び下降するカーボン・ファイバー製デフレクターで構成されていて、AAMSが作動すると、ボンネット・アウトレット先端部でデフレクターが展開し、空気の流れが150mm上昇、排気口に低圧のゾーンを作り出す。
排気されたエアは、ボンネット・アウトレットの全体に縦方向に取り付けられた横向きのベーンのネットワークを使って130度に広がって進み、キャビンの全部及び側面のりょうほうにエアの流れを導き、キャビン環境のエア管理をさらに支援してくれる。
都市部での走行速度で、キャビンに流れ込むエアがAAMSを必要としないレベルのときは、作動しないそうだ。
速度が上がると自動的に作動するが、ボタン操作でシステムを無効にすることもできる。
世界初のエアロ・プロテクション、体感してみたくなる。
爽快で没入感に満ちたドライビングが楽しめるスーパースポーツカー。
生産台数はわずか399台で、オーダーを受付中だ。
最終価格は、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)が手がけるパーソナライゼーションの
レベルによって異なるが、1425000ポンドから。
日本円で、約2億円。
一度は、その走りを体感してみたい究極のロードスターだ。
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