豪華客船ル コマンダン シャルコーで巡る北極への旅

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ラグジュアリーなエクスペディションクルーズを展開するフランスのクルーズ会社である〈ポナン〉から、昨年、北極への旅を可能にした客船〈ル コマンダン シャルコー〉がデビューしました。これまでラグジュアリーとは無縁だった極地への旅が、優雅でエキサイティングな冒険へと生まれ変わりました。

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徹底的に環境に配慮した世界で唯一の砕氷船

ル コマンダン シャルコーは極地探検ができる世界で唯一のラグジュアリー客船です。一年を通して厚い氷に覆われているため、これまで旅行者が訪れることが困難だった南極大陸や北極圏ですが、砕氷船であるル コマンダン シャルコーは最大厚さ12メートルもの海氷を割って進むことができるため、新たな旅の目的地として極地が加わったのです。さらに最新技術により航行時の振動や騒音を最小限におさえることもできるため、快適でラグジュアリーな極地への冒険が実現しました。

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また特筆すべき点は、ル コマンダン シャルコーは環境への負荷を極限まで減らした船舶ということ。重油を使用せず、電気とLNG(液化天然ガス)かディーゼルガスを燃料としたハイブリッド船で、船舶からの排水は100%クリーン処理。使い捨てプラスチックの使用を禁止し、電源設備を搭載し着岸中に発電機エンジンを停止させることができるため、港の環境汚染を防いでいます。さらに航行時の騒音を抑えることで、野生動物を驚かせることなく彼らの居住地を航行でき、壮大な自然が残る極地を汚すことなく訪ねることができるので、罪悪感なく旅を楽しめます。

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食事はアラン・デュカス監修のレストランで

極北への旅は一週間かそれ以上の航程になりますが、ル コマンダン シャルコーは2つのレストランと2つのバーラウンジ、ジム、スパ、インドアとアウトドアのプール、シアター、ショップを完備しており、不自由を感じることは全くありません。なかでもレストラン〈ヌナ〉は、アラン・デュカスが監修したフレンチレストラン。ソムリエも常駐し、ロマネ・コンティなどワインも100種類以上ラインナップします。毎晩異なるメニューが提供され、フォアグラやキャビアがテーブルを彩る夜も。また、カジュアルダイニングの〈シラ〉はブッフェ形式で、軽めのランチやディナーをいただくこともできます。ル コマンダン シャルコーのクルーズはオールインクルーシブスタイルなので、特別なワインなどを除いて、ドリンクや食事、アクテビティなどが旅行代金に含まれているのもうれしいポイントです。

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船内のデザインは建築家、ジャン-フィリップ・ニュエルとインテリアコーディネーターのジャン-ミシェル・ヴィルモットによって手がけられました。ベージュやアイボリーを基調としたモダンで温もりのある空間は、自宅以上にくつろげる空間です。客室数は123室で、クルーズ船としては小さめのキャパシティゆえ、スモールラグジュアリーホテルのように、アットホームな雰囲気もあります。

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客室は全部で7タイプあり、オーナーズスイートやデュプレックススイートなどにはバトラーが付きます。家族で滞在できるメゾネットタイプの部屋もラインナップ。すべての客室にバルコニーを完備し、空調も各客室で調整可能なところもうれしい配慮です。24時間のルームサービスやビデオオンデマンドも備えられているので、部屋のなかでもゆったりくつろぐことができます。

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これまで体験したことのないアクティビティを

クルーズ中は毎日さまざまなアクティビティが催され、ゲストを楽しませてくれます。ゾディアックボートと呼ばれるゴム製のボートに乗り込み、氷山や氷河を見に行ったり、分厚い氷の上をスノーシューをはいてハイキングすることもできます。カヤックで流氷の間を通り抜けたり、さまざまな野生動物と出会うこともあるでしょう。

アクティビティはエクスペディションリーダーをはじめとした、ナチュラリストガイドと呼ばれる地質学、野生動物、考古学などに精通した専門のエクスペディションチームによって管理されており、さまざまな知識を教えてくれます。極北で生きる野生動物たちの生態や、植物の名前、氷河の現状などアクティビティ中はもちろん、アクティビティ後にシアターで行われるブリーフィングタイムにはスライドや写真を用いて、詳しく解説してくれるのです。

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北極以外にもある魅力的なクルーズ

クルーズは、北極海のスヴァールバル諸島を巡り北極点を目指すものや、レイキャビクからグリーンランド沿岸を航海するもの、レイキャビクを出発しアラスカに向かうものなど、さまざまな航程のものがあります。また南極のクルーズでは、チリを出発しウェッデル海の棚氷を訪ねるものや南極大陸を一周するものなどがあります。ちなみにペンギンを見るなら南極へ、シロクマが見たければ北極へ行きましょう。

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北極へのクルーズは氷が少なめの夏の間、5月から8月に行われるので、日本から分厚いコートを持参するのは少し不便ですが、ポナンのクルーズでは、ゲスト全員にダウンジャケットが提供されるので、自宅から持っていく必要はありません。また、防水ブーツや極地探検に必要な装備品はレンタルできるので、特別な用意をせずとも極地の冒険を楽しむことができます。

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2023年も満室必至ゆえ、予約はお早めに

昨年北極点に到達するクルーズを成功させたル・コマンダン・シャルコーですが、2023年も北極点を目指すクルースが予定されています。7月10日から27日まで、17泊18日の日程で、ノルウェーのロングイェールビーンを出発し、スヴァールバル諸島周辺を巡った後に、北極点をめざすというクルーズです。こちらは日本人ガイドが乗船するので、英語やフランス語に不慣れな方も参加しやすいプログラムになっています。この日程以外にも、多くのスケジュールが発表されているので、ホームページでご確認ください。人生観を変えるほどの体験をぜひ。

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写真:©PONANT

 

「ル コマンダン シャルコー/北緯90度の北極点を目指して」
日程:2023年7月10日〜27日
料金:35,050ユーロ〜(パリ↔ロングイェールビーン間のフライト込)
https://www.ponant.jp/

 

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