伝統産業の新しい市場を創るための試み「arTradtition(アートラディション)」
日本各地にある伝統工芸品は、売り上げや生産高が年々減少し、技術の継承が難しいというケースも出てきています。しかし、その類まれなる職人技や色彩感覚により世界的に人気が高まっていたり、国内の民芸やクラフトへの関心の高まりなど、明るい兆しも見え始めているのも事実。そこで、京都を中心とした伝統産業の可能性に注目し、新しい市場を創り出し、継続的な伝統産業の存続と発展を実現させるために誕生した新しいプラットフォームが、この「arTradtition(アートラディション)」です。
京都の伝統技術と文化遺産を守るために
「arTradition(アートラディション)」は伝統産業製品の価値を高めるために、京もの指定工芸品を中心に、伝統産業クリエイターと現代アートの作家がコラボレーションした独自の作品を含む、京もの指定工芸品34品目を取り扱う新しいオークションです。オンラインによる番組配信を行い、京都の伝統産業と現代アーティストの魅力を国内外に発信します。
また収益の一部を京都の文化遺産保存等に還元することで、伝統工芸の保存とともに、京都文化の継続性にも寄与できる新しい社会貢献のモデルを目指しています。
出品予定作品の一部をお見せします
近年、工芸技術を現代アートに転用し、新しいものづくりの可能性を広げていく動きが生まれています。出品対象である伝統産業の作品は、単なる伝統産業の製品ではなく、京都の伝統技術と現代アートが融合した先駆的なアート作品となります。
「寛文小袖」 吉川博之×野原邦彦
江戸時代前期の構図を守りつつ、現代アーティスト野原邦彦氏が新たに思考したデザインを、京都手描き友禅の吉川染匠が着物に仕立てました。
「きものカプチーノ」 吉川博也×野原邦彦
受け継がれる日本の文様、反物から染め上げた濃紺の世界、伝統を守る職人の手を経て描かれる線で構成された『きものカプチーノ』。時空を超えたコーヒータイムを感じることができる作品です。
「平螺鈿背円鏡」 山本晃久
青銅製 磨き仕上 鏡背螺鈿仕上
「arTradition」
開催日時:8月20日(金)12:30〜14:00、9月24日(金) 、10月22日(金)
※1回目の入札は事前登録したお客様のみとなります
※オークションの様子はYouTube Liveにて配信し、どなたでも視聴可能です
詳細:https://artradition.jp