香りは記憶に残る。
人の名前を忘れることがあっても、印象に残っている香りは、出会ったときのことを思いださせてくれる。
これは、香りが脳に直接働きかけるからだといわれている。
だったら、第一印象のためにも香り選びは大切だ。
インテリジェンスな印象を残すにもおすすめしたい香りが、リキッドイマジネの新たな三部作“オーデラメ(魂の水)”の一作目になる“ボーテ デュ ディアーブル”だ。
Perfume (香水)の語源は、ラテン語のPer fumus(煙を通して)が由来。
香水は、神聖な儀式の初めにインセンスと樹脂を焚香し、神を崇め勲功をささげていたことが起源とされている。
神聖でミステリアス、魔法のようなパフュームの持つパワーに着目し、香水業界で実績のある二人のエキスパートによって誕生したのが、リキッドイマジネだ。
レアな香りを求めるハンターのダヴィッド・フロサール氏と、デザイナーのフィリップ・ディメオがコラボし、2011年にパリで発表された。
二人の共通点は、パフュームの持つパワーへのあくなき探求心。
既存のフレグランスという枠にとらわれない新しいタイプの香水を求めながらも、香水の原点に立ち返り、本質を追求しているブランドだ。
香りのテーマごとにコンセプトがあり、3部作で構成され、熟練職人が手掛けた特別なボトルに収められている。
おとぎ話に登場するような宝石で装飾されたアンフォラの壺を彷彿とさせるボトルは、インテリアにも馴染みやすい。
新たな3部作の一作目は、モデル・フォトグラファー・DJとして多方面で活躍するケイト・アンダーウッド氏がミューズ。
リキッドイマジネ ボーテ デュ ディアーブル オードパルファム:100ml 35,000円
トップノートは、ジンやアブサンの香りのたたずまいに酔い、ミドルノートは、スパイシーを帯びたカーネーションにイランイランの香り。
ラストノートは、ペチパーやアガーウッドのウッディさに、シスタスという樹脂系の香りに包まれる。
フローラルを敬遠しがちな男性が多いが、複雑な奥深い香りが広がるため、“ボーテ デュ ディアーブル”なら、インテリジェンスさを感じさせる演出にもよさそうだ。
ゲーテの戯曲「ファウスト」からインスピレーションを得たというこの香り。
「この香りを手に入れた者の望みを叶えましょう」という誘惑が聞こえてきそうだ。
ファウストのように悪魔に魂を売ってでも、この世の春を謳歌したくなる香りは、まるで神話をまとう気分にさせてくれるに違いない。
リキッドイマジネ
http://www.doubleh.jp/brands/liquides_imaginaries/