一昔前なら、焼き鳥がミシュランを獲得するとは考えられなかった。
だが、一度訪れると、なるほどと唸らされる。
ミシュランの星を獲得してからは、さらに予約をとるのが難しくなったが、何度でも訪れたくなる。
それが、「南青山 七鳥目」だ。
店主の川名直樹氏は、恵比寿の割烹料理店で8年間和食を基礎から学び、新宿、代官山の焼き鳥店を経験し、素材のおいしさを最大限に引き出す調理を追及し、2016年9月に、この「南青山 七鳥目」をオープンさせた。
こだわりぬいた食材と調理法、落ち着いた空間、美しい器や盛り付けで、食べる前から期待が高まる。
まずは、季節の先付から。
メニューは、お任せコースが中心。
好みの素材を選ぶこともできるが、まずはお任せコースからいただくのをお勧めする。
うずらより少し大きいエル・フランスの半熟は、かなり濃厚。
自家製レバーパテにマスカルポーネ。
素材ごとに焼き方もかえ、うまみを最大限引き出された状態でサービスされる。
アスパラにパルミジャンを削って。
つみれ。
フルーツトマトにしょうがを。
松風地鶏のたたき。
骨がとってある手羽先。
名物の厚揚げ豆腐も絶品。
お任せコースで選べる1本。
皮がおすすめ(笑)。
オプションで付けられる親子丼は、卵の濃厚さと鶏の相性抜群。
お腹がいっぱいでも別腹のはず?
店主の川名氏が修業時代からコツコツ買い集めたというぬくもりのある器で提供されるお料理は、日本の四季を感じられる。
焼き鳥といえば、真っ先に思い浮かべる名店だ。