アーティストでもあり料理家でもあるフランチェスコ・マッツィ氏のイマジネーションによって新たなコンセプトで創出した【アート& ディナーイベント】が5月14日と15日の2日間、イタリアの25hours Hotel Florenceにあるリストランテ・サン・パオリーノで開催された。
イベントでは、コンセプトに賛同したイタリアの3人のエグゼクティブシェフとともに芸術と美食が補完し合う二日間限定の感動的でスペシャルな演出が産み出された。
(以下敬称略)
料理と芸術の融合という必然
“MAZZI FINE ARTの世界は料理体験とともに完成する”というコンセプトは、世界的なファインダイニングのシェフとファインアートのアーティストという異色の経歴を持つマッツィのビジョンであり、フィロソフィーだ。
料理と芸術の融合という形態は、人類が初めて洞窟で火を起こして調理をし、その内部の壁に様々な象徴を描いた原始の時代の文化的な基礎を想起させる。
MAZZI FINE ART GALLERYは、食とアートという原始のころから育まれてきたプリミティブな文化的活動の進化の先に生まれた必然とも言える存在だ。
イタリアの一流シェフたちが特別な夜に競演
この特別な二日間には、主催のフランチェスコ・マッツィのほか、3名の一流イタリアンシェフが参加。超一流店で美食を提供してきたスペシャリストたちが、コンセプトに共感、貴重な時間を創出した。
天才シェフ フランチェスコ・マッツィと彼を師と仰ぐフィオレンツォ・ロンバルディ
シェフチームのリーダーは、フランチェスコ・マッツィと約20年にわたり信頼関係にある相棒フィオレンツォ・ロンバルディ。
マッツィは、ミシュランスター店でもシェフを務めるなどロサンゼルスの一流店で活躍した後、シエナのボルゴ・ラ・バーニャイアのエグゼクティブシェフに就任。
当時、若きフィオレンツォ・ロンバルディは、マッツィ率いるボルゴ・ラ・バーニャイアの門戸をたたき、マッツィに師事し、その高度な技術を学び研鑽を積んだ。
マッツィとロンバルディは、当時主流だった古典的なイタリア料理のスタイルを発展させ、よりソフィスティケートされたモダン・エレガントな新しいスタイルのイタリア料理を創造。そのエレガントな料理は、富裕層から絶大な人気を得ました。
富裕層の支持が高かったマッツィは、フィレンツェに本店を置く東京の人気店「エノテーカ ピンキオーリ」 から招聘を受け2005年に来日、顧問シェフを務めます。その後、アルマーニ リストランテ 東京の総料理長に就任し、銀座のアルマーニタワーで美食家を虜にしていく。
モダン・エレガントな世界観を料理で表現してきたマッツィは、アートでも非凡な才能を開花。独自のクリエイティビティから生み出されるアートは、唯一無二のラグジュアリーアートとしてアート界でも注目されています。彼のギャラリーでは、アートと高級ダイニングの双方を愉しめるようになっている。
一方、ロンバルディは、ブルガリホテルミラノを経て、マッツィ率いるアルマーニ リストランテ 東京のシェフに就任、敏腕を振るった。その後、フードコンサルタント会社を設立、数々のホテルやレストランを支援し成功に導いている。
イベントには、ロンバルディの右腕であり、ボローニャのリゾートホテルのエグゼクティブシェフとして活躍するダヴィデ・アントニオ、サン・パオリーノレストランのエグゼクティブシェフ、ロレンツォ・ヴェンダリが加わり、アートと食の共演を彩った。
スペシャルゲストが会場に更なる活気を
中央:SOCIETA’ DELLE BELLE ARTI Circolo degli Artisti ‘Casa di Dante'(フィレンツェ美術協会・ダンテの家博物館)プレジデント:Franco Margari(フランコ・マルガリ)
右手側:「ジャパニーズ・ビューティー」イタリア巡回展の成功を共に築いたECLIPSIS STYLE PROJECT(エクリプス スタイル プロジェクト)
美術評論家:Giancarlo Bonomo(ジャンカルロ・ボノモ)
美術評論家:Raffaella Rita Ferrari(ラファエラ・リタ・フェラーリ)
Florence Biennale Event Manager Editor & Curator(フィレンツェ・ビエンナーレ イベントマネージャー 編集者兼キュレーター):Giovanni Cordoni(ジョバンニ・コルドーニ)
北トスカーナのルニジャーナのジャーナリスト:
右側:Federico Palermitano(フェデリコ・パレルミターノ)responsabile di Lunigiana World(ルニジアーナ・ワールド代表)
左側:Lorenzo Spadoni(ロレンツォ・スパドーニ) fondatore della casa editrice Carte amaranto(カルト・アマラント出版社の創設者)
スペシャルゲストとして、フィレンツェ美術協会会長や著名な美術評論家、ジャーナリストなどが多数訪れ、世界最高峰の料理を愉しみながらアートを鑑賞するという、アートと美食の融合をまさに具現化した会場に更なる活気を与えた。
開催概要
MAZZI FINE ART DINNER
開催場所:Ristorante San Paolino at 25hours Hotel Florence Piazza San Paolino
開催期日:2024年5月14日ー15日 | 午後8時~午後11時
<当日の様子>
ディナーメニュー
食前酒:スモークのおつまみ
パルメザンチーズ、トマトと味噌塩麹きのこチップス
前菜:塩漬け肉のプラリネ、山椒風味、カリカリポレンタ添え、ブッラータチーズと春のプリミツィエ、トンブリのトスカーナ風スキアッチャ添え、
ブリオッシュ、カシューヤギのチーズと備長炭のオニオンコンポート添え、味噌ドレッシングと鰹節のミニシーザー
最初のコース:
かんずりパッパのトルテッロ、サフランポテト、ミントオイル、ペコリーノチーズ添え
セカンドコース:
チンタセネーゼ、備長炭、ホワイトアスパラガス、エゴマのジュを添えて
デザート:ドラゴンスキンドルチェ、柑橘類のパフェ、柚子、ココアとコーヒーのクランブルフレーム、ゴールデン・チョコレート・チップ