日常と非日常、2つの顔を行き来できる服を思い描き、素材、パターン、縫製にいたるまで妥協を一切許さずメイド イン ジャパンの美しさを限界まで表現し続けるカンタータ。
スーツひとつとってもその発想と作りのよさには驚かされる。
サイドのベントをウエストポケットとほぼ同じ深さにし、段返りの3つボタンを採用している。
シルエットや色味などはクラシカルな様相。
タイドアップで正統派な着こなしはもちろんだが、アンタイドで遊び心を加えるという着こなしも楽しめる。
ブランドコンセプトでもある日常と非日常の2つの顔を行き来できる服を体現した一着だ。
スーツの生地として一般的なシャークスキン。
カンタータのスーツではこの生地のオリジナルを採用している。
経糸には厳選された16.5マイクロン(Super140’s)の2/80。
緯糸にはSuper120’sの2/94という高級原料を贅沢に使用。
これをゆっくりと高密度に織り上げ、仕上げでは通常より強い特殊な押さえを施すことによりスーツのジャンルでは味わえない光沢感が生まれている。
原料のよさだけでなく、繊維への光の透過率が上がる濃染加工により、最近では目にするようになったブラウンでも、他とは一線を画す美しさに。
美しいドレープも生まれ、ウール100%とは思えないシルクのような肌触り、ワードローブにはない一着としてドレススタイルを一層楽しむことができるはずだ。
またフルオーダーのスーツと同様の手法を採用。
ビスポークレベルの高い技術が必要とする職人の手により、
一着一着丁寧に作られ、ディテールを見るほどに
緻密なモノ作りを感じることができる。
パンツもジャケットと同様の素材を採用したトラウザーズ。
ベルトループなどを省き、腰回りは可能な限りシンプルに。
ウエストまわりがスッキリと見える仕様だ。
シルエットはわたり幅を変更せず裾幅19cmのテーパード。
脚をすっきり綺麗に見せてくれる。
生地の光沢感とシンプルな作りが纏った際にエレガントな表情を作り出してくれることは間違いない。
スーツのよしあしはなんといっても素材。
数多の生地がある現代においてもこれだけ特徴的なものは珍しい。
シンプルなスーツでありオリジナリティがあるという難しいお題をクリアした一着をぜひまとってほしい。
ジャケット 210,000+税
パンツ 85,000+税
カンタータ http://www.cantate.jp/