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泉太郎の個展『Sit, Down. Sit Down Please, Sphinx.:泉太郎』、東京の美術館で初開催

泉太郎

泉太郎は、1976年に奈良で生まれ、2002年に 多摩美術大学院美術研究科、修士課程を修了したアーティストです。2017年にパリのパレ・ド・トーキョー、2020 年にはバーゼルのティンゲリー美術館にて大規模な個展を開催し、本展「Sit, Down. Sit Down Please, Sphinx.:泉太郎」は、東京の美術館で初めて開催される大規模個展となります。

泉太郎

Exhibition view of Taro Izumi, << Pan >>, Palais de Tokyo. Exhibition supported by SAM Art Projects. Photo by Aurélien Mole

メディアをミックスしたバラエティ豊かな作品群

泉太郎の複雑で不条理なプロセスを経て立ち上がる作品は、多様なので一言で形容することはできません。作品の内臓のようなシステムを作り、存在の可塑性を掘り起こす作品、メディア化された身体と生身の身体の間を行き来して家具的な彫刻を構築する作品、身体機能を拡張・代替し、道具の機能を人間の身体に戻すようなパフォーマンスなど、多様な興味関心に根差した実験的な活動を続けています。泉は、自らが受け取った記憶や知識を常に批判的に検討し、そこに見出す矛盾を手掛かりに、整合的な解釈や考え方を作り出してきました。当たり前とされることに常に疑問を持ち続け、予想外の切り口で泉なりの斬新な回答を示し続けています。

泉太郎

Cloud (pillow / raised-floor storehouse), 2020 ©︎2020, Museum Tinguely Photo by Taro Izumi

本展は、2017年にパリのパレ・ド・トーキョーで開催された「Pan」、2020年にスイスのバーゼルにあるティンゲリー美術館で開催された「ex」を経て行われる泉の挑戦であり、これまでの作品を踏まえながら新たな構成で展示され、泉の作品が一堂に会する貴重な機会です。本展では、古墳や陵墓、ストライキ、再野生化、仮病、鷹狩におけるマニング(懐かせる)やフーディング(目隠し)他、数々のキーワードが絡み合う思考のプロセスと、コスプレ、キャンプ、被葬のような体験を織り交ぜ、「わかりにくいこと」に向き合う展覧会となっています。

泉太郎

「泉太郎 突然の子供」展示風景 金沢21世紀美術館 撮影:表恒匡 画像提供:金沢21世紀美術館

作品の購入でアーティストをサポート

また新作の制作支援金を募るため、オンラインショップで新作「鳥黐(とりもち)」の販売も行われています。購入した作品の売上金は、作品の制作費に充てられ、また作品を購入したサポーターの名前が、展覧会の謝辞に記載されるということ。売り切れている作品もあるので、展覧会と併せてこちらもぜひチェックしてみてください。

https://3d84a4.myshopify.com/

泉太郎

Muscat juice and mud mixed and fucked, and the earth was jealous, 2018 © Taro Izumi Courtesy of Take Ninagawa, Tokyo

『Sit, Down. Sit Down Please, Sphinx.:泉太郎』
会期:2023年1月18日[水]—3月26日[日]
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
開館時間:11:00 – 19:00(入場は18:30まで)
休館日:月曜日、2月12日(日)※全館休館日
入場料:一般1,200円/大・高生800円/中学生以下無料
主催:公益財団法人 東京オペラシティ文化財団
企画協力:Take Ninagawa
お問い合わせ:050-5541-8600
https://www.operacity.jp/ag/

※本展では、1人ずつ体験するVR作品が1点あります。(13歳未満の方はVR作品の体験はできません。)順番に体験可能ですが、一定時間待ち時間があること、また混雑状況と時間帯により閉館時間までに体験できない可能性がありますのでご注意ください。VR作品の体験を希望される方は、会期中早めの訪問、また平日の早い時間帯での時間に余裕を持った訪問をお勧めします。
※VR体験の事前の予約は出来ません。
※会場では訪問者すべての方にロッカー(返却式)の利用が必須となっていますので、100円硬貨をご用意ください。
※会場には、狭い個所や触れると危険な作品がございます。足元や頭上に十分ご注意ください。

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