聖フランチェスコの出身地として知られ、その名を冠した世界遺産のサン・フランチェスコ聖堂など貴重な文化遺産が数多く残るイタリア・アッシジ。
キリスト教の巡礼地ともなっている聖地で、フランチェスコ・マッツィ氏が日本の美しさと愛を描く「SHINE ON JAPAN」が2023年5月19日~ 5月28日の間開催されました。
開催地となった聖地アッシジと「生命の大樹」
イベントオフィシャルフォトグラファー:Diego Danesi/Instagram: diego.danesiph
イタリア特別展「SHINE ON JAPAN」のシンボルとなった「生命の大樹」のプロジェクトは、マッツィ氏がある映画のサウンドトラックに身を委ねている時に始まります。
その映画「ブラザー・サン シスター・ムーン」は、聖人フランチェスコの半生を描いた作品ですが、舞台であるアッシジの風光明媚な世界を想わせる美しい響きに耽りながら、豊かな意味を持つ2つのシンボルを近づけるというアイデアが生みだされました。
美しい調べとマッツィ氏の溢れるイマジネーションが融合され昇華されて生まれた「生命の大樹」は、その作品を見た世界各地の人々が「まるで見えない力に引き寄せられた」というほどに神秘的で何か特別なパワーを感じさせる作品となっています。
「ブラザー・サン シスター・ムーン」のサウンドトラックからインスパイアされ、神々しく特別な作品となった「生命の大樹」がシンボルとなった特別展「SHINE ON JAPAN」。
マッツィ氏が表現する日本の美と愛があふれる作品を発表する場として、その特別な作品が生まれるイマジネーションの元となっただけでなく、平和と世界の兄弟愛の象徴でもある聖地アッシジを選んだのは、必然と言えるでしょう。
「SHINE ON JAPAN」の開催でアッシジやユネスコから2つの賞を授与
イベントオフィシャルフォトグラファー:Diego Danesi/Instagram: diego.danesiph
マッツィ氏の作品は、今までのアート界の常識にとらわれない手法によって生み出されています。
ゴールドやプラチナといった希少なマテリアルを使用し、独自の技術と製法による油絵具との調合で立体的なキャンバスに描いていきます。
そういった先進性、革新性が評価され「優れた革新性と芸術的研究に対して」と銘打たれた賞が贈られました。
また、イタリア人でありながらも日本人さながらに日本をこよなく愛し、イマジネーションでキャンパスに美しい日本を表現していくマッツィ氏。
日本から遠く離れたイタリアの地で、日本と日本の文化に触れそれを心から愛するイタリア人が日本の美を広める架け橋となっている。
そんなマッツィ氏の取り組みに対して「東洋と西洋の間の平和と兄弟愛を促進する」芸術としても賞が贈られました。
賞の授与についてアッシジ市長とユネスコ協会は以下のように述べています。
アッシジ市長からのコメント
アッシジ市は、神々しく清らかな都市の中で日本の美しさを作品で表現した芸術家フランチェスコ・マッツィの署名入り展覧会「シャイン・オン・ジャパン」を迎えることができ、大変嬉しく思います。
彼の芸術作品は類稀で、東洋と西洋のつながりを強化する能力があり、展覧会会場のガレリア・デッレ・ロッジでは、2つの素晴らしい場所と2つの素晴らしい文化を結びつける糸を示すことが実現しました。
聖フランチェスコ会の価値観で世界的に知られるアッシジは、フランチェスコ・マッツィの展覧会を開催し、日本のような優雅で洗練された国の雰囲気を数日間味わうことができたことを誇りに思います。
アッシジは、聖フランチェスコが貧しい人々の中で暮らし、働き、平和と友愛を説いた場所を訪れたいと願うすべての人々を、そのホスピタリティという使命のもとに喜んでお迎えします。アッシジ市長 /ステファニア・プロイエッティ
ディプロマとアッシジ市長のサイン
ウンブリア州とペルージャ県のユネスコ協会から
◆フランチェスコ・マッツィによる「シャイン・オン・ジャパン」展覧会
私たちは、創造性と思想が背後にある真の芸術は、すべてユネスコと目的を同じくするという確信のもとに、このイベントに喜んで協力しました。
フランチェスコ・マッツィのような有名なアーティストが、ユネスコの世界遺産であるアッシジの自治体に招かれ、5月19日から始まった「SHINE ON JAPAN EXHIBITION」を通じて、彼の芸術を知らしめることができました。
その場に立ち会い、彼の作品を生で見ることができたことを光栄に思っています。
大阪の工房で制作する芸術家・職人のフランチェスコ・マッツィは、純金や銀など希少な素材を独自の技術で油絵具に混ぜてキャンバスに描き、キャンバスとフレームの新しい関係を作り、自然の本当の美しさから夢まで、イメージに命を与えています: 新しい技術と古代の知識を融合させ、現代美術に革命をもたらした「総合芸術」である。
そして、言葉を超えて、それらを見ること、そしておそらくは触れることに興奮を覚えたのです。
この展覧会のキュレーターであるRAFFAELLA FERRARIとGIANCARLO BONOMOに感謝します。
そして、私たちを巻き込んでくれたウディネ・ユネスコ・クラブ会長のRenata D’Aroncoに感謝します。
また美術評論家からも称賛のコメントが届けられています。
“マッツィの一見シンプルな表現が、ついに解決された複雑さを明らかにする”
美術評論家/ジャンカルロ・ボノモ
” L’apparente semplicità espressiva di Mazzi rivela infine una complessità risolta”
Giancarlo Bonomo
“フランチェスコ・マッツィが描く、まさに生き生きとした振動する物質の塊の中に
美の象徴が現れ、真の調和がシンボルに現れる”美術評論家 /ラファエラ・リタ・フェラーリ
“… ed è proprio in quei coaguli vibranti di materia che si svela l’emblema del bello,mentre nel Simbolo, si manifesta la vera armonia…”
Raffaella Rita Ferrari
FRANCESCO MAZZI「SHINE ON JAPAN」
【会 期】:
2023年5月19日~28日
【会 場】:
ASSISI-PALAZZO DEI PRIORI/Galleria ‘Le Logge’ Piazza del Comune
【後 援】
アッシジ市
ユネスコ世界遺産
【協力・コラボレーション】
Club per I’UNESCO di Perugia Gubbio / Alta Umbria
(ウンブリア州ペルージャ県のユネスコ協会)
Club per I’UNESCO di Foligno e Valle del Clitunno
(フォリーニョとヴァッレ・デル・クリトゥンノ ユネスコ協会)
Club per I’UNESCO di Udine
(ウディネ県ユネスコ協会)
【プロモート】:
PRO LOCO ASSISI(アッシジ市文化観光局)
【スポンサー】:
www.lunardellivinipregiati.it
【企画・制作】:
ECLIPSIS STYLE PROJECT(エクリプシス スタイル プロジェクト)
展示作品の紹介
「SHINE ON JAPAN」で展示された話題の新作から人気作品まで、主要な作品をピックアップして紹介します。
『Grande Albero della Vita/生命の大樹』
タイトル:『Grande Albero della Vita/生命の大樹』(左右対にしたタイトル)
左側:タイトル:L`Albero della Rinascita /復活の木(ゴールドツリー)
右側:タイトル:L`Albero di Pietra /ストーンツリー(シルバーツリー)
左右各キャンバスサイズ:W40 × H40 × T4,5 ㎝/左右各フレームサイズ:W52,5 × H52,5 ㎝
使用素材:パネルキャンバスに油彩/純金/銀彩、大理石ペースト、フレームは吉野杉をベースにイタリア製のストーンペーストでコーティング、イタリア製ホワイトスティル塗料とブラックパティナで仕上げ
作品のインスピレーション:単純化された曲線の流れは、最も原始的な形で木のアイコンを表し、その動きの曲線は『昇る太陽の動き』や『月の満ち欠けの軌道』に似ています。
繫栄の強さとエネルギーの感覚、
『一日が終わるたびに、生命のサイクルが終わらないように、また生まれ変わる』
生命のサイクル、輪廻、復活、
『お互いが繋ぎ合うことで大樹になる』
大地と空を結ぶユニバーサル、宇宙万物、世界共通の幸せを願う象徴。
『Soffione della Felicità/幸せのタンポポの綿毛』
キャンバスサイズ:W30 × H30 × T6,3 ㎝/フレームサイズ:W42,5 × H42,5 ㎝
使用素材:パネルキャンバスに油彩/純金/銀彩、大理石ペースト、フレームは吉野杉をベースにイタリア製のストーンペーストでコーティング、イタリア製ホワイトスティル塗料とブラックパティナで仕上げ
作品のインスピレーション:タンポポの綿毛の生命力と再生力は、強さ・希望・信頼に繋がり、幸運のシンボルの昆虫達が集まります。そして、タンポポの綿毛は希望が叶う方向性へと旅立ちます。
ブルーのてんとう虫は、実際に奇跡のような幸運をもたらすことを表しています。
『Pelle di Drago/ティケ』
キャンバスサイズ:W35,5×H45,5×T6,3㎝/フレームサイズ:W52,5×H62,5㎝
使用素材:パネルキャンバスに油彩/純金/銀彩、卵の殻、大理石ペースト、フレームは吉野杉をベースにイタリア製のストーンペーストでコーティング、イタリア製ホワイトスティル塗料とブラックパティナで仕上げ
作品のインスピレーション:リアルなドラゴンの肌を思わせる不規則なレリーフはモダンなアクセントとなり、威厳と神秘の力強さを持つドラゴンの存在を表しています。そのドラゴンの肌は、運命の測定を超えた幸運の性質を持ち、運命の輪を保持している古代ギリシャ・ローマの幸運の女神ティケにインスパイアされています。
こちらの作品は現在NX ONE 銀座でも展示されています。
NX ONE 銀座
TEL: 03-3573-7277
WEB: https://www.nxone.jp
日本での今後の展示会
【D-art,ART2023 静岡】
アートシーンに新たなムーブメント。Department storeと様々なArtが融合。
大丸・松坂屋を舞台にした新しいスタイルのアートフェア、それが、D-art,ART
D-art,ART プロデューサー: 來住 尚彦
アートプロデューサー/演出家 一般社団法人 アート東京 代表理事
会期: 6/28(水)~7/4(火)
開催場所: 松坂屋静岡店 静岡市葵区御幸町10番地の2
電話 (054)254-1111
北館2階 Blanc CUBE 10~19時(最終日は16時終了)
本館1階 葵テラス・特設会場 10~20時