• ART
 

「ヴォルフガング・ティルマンス」の展覧会が『エスパス ルイ・ヴィトン東京』にて開催中

tillmans

1980年代より、ロンドンのクラブやアンダーグラウンドなカルチャーシーンなどにおける友人たちの姿や、若者たちの私生活を題材にした写真作品を発表しているドイツ人のアーティスト・ヴォルフガング・ティルマンス。2000年には、イギリスのテート美術館が組織する現代美術のアーティストに贈られる権威あるターナー賞を、写真家として、またイギリス人以外のアーティストとしては初めて受賞しています。そのヴォルフガング・ティルマンスの展覧会「WOLFGANG TILLMANS – MOMENTS OF LIFE」が6月11日まで表参道にあるエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中です。

tillmans

Wolfgang Tillmans, Flatsedge, 2019. © Wolfgang Tillmans.
Courtesy of the Fondation Louis Vuitton

 写真表現を実験的なアプローチで模索し続ける

ティルマンスは様々な実験的試みを用いて、写真表現の境界線を拡張する作品を制作し続けています。そのスタイルは多岐に渡り、小さな写真から超大判のものや、カラーまたはモノクロ、額装されているものもあれば、ピンやテープで留めただけのものなど様々です。また、ポートレート、静物、自然風景の写真だけでなく、コピー機を使いイメージを拡大したり、カメラの代わりに暗室で光源のみを使用したりなど、実験的な抽象作品も制作しています。

tillmans

エスパス ルイ・ヴィトン東京での展示風景(2023 年)
© Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton

自然のもつ不滅の一瞬を捉える日常の断片

本展はフォンダシオン ルイ・ヴィトン主催の「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムの一環として開催されます。フォンダシオン ルイ・ヴィトンは、2007年以降ティルマンスの作品を蒐集しており、現在30点以上を所蔵していますが、本展ではその中から21点が展示され、セルフポートレートを含むポートレート、静物写真、風景写真で構成されます。

ポートレート作品は、背後から撮影され被写体が特定できない異色のポートレート《Haircut》(2007)、ミケランジェロが驚嘆した古代彫刻“ベルベデーレのトルソ”を意識した《Torso》(2013)、作家自身が2ヶ所に写り込み、非常に複雑なコンポジションを見せる《London Olympics》(2012)、エドゥアール・マネの名作“草上の昼食”を彷彿とさせる《Summer party》(2013)などが展示されます。

tillmans

エスパス ルイ・ヴィトン東京での展示風景(2023 年)
© Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton

ティルマンスの作品において重要な位置を占める静物写真からは、17世紀のオランダ絵画を想わせる典型的なコンポジションが特徴的な《Still Life, Bourne Estate》(2000)、Wi-Fiルーターと電気ヒーターなどの現代的な物質と貝殻や岩石といった古代の物質が共存した《Still Life, Bourne Estate Ⅱ》(2002)、観葉植物を被写体とした《Zimmerlinde (Michel)》(2006)などがラインナップする。

tillmans

エスパス ルイ・ヴィトン東京での展示風景(2023 年)
© Jérémie Souteyrat / Louis Vuitton

風景写真はティルマンスの作品に頻出し、人間と都市の関係性を表現しているといえる。“世界の果て”とも称される南アメリカ大陸南端に位置するアルゼンチン・ウシュアイアにあるティエラ・デル・フエゴで撮影された《Ushuaia Lupia(a)》(2010)、《Adalbert Garden, WINTER》(2009)や《Shoe (grounded)》(2014)などが会場を彩ります。他にもティルマンスの制作アトリエで撮影された《End of Winter(a)》(2005)や、空の青色を吹き抜けのある建築が切り取ったかのような完璧な垂直で構成された《Himmelblau》(2007)などの名作も展示されます。

個々の作品が出展されることはありましたが、日本で開催される作家の名を冠した展覧会としては、2015年に大阪の国立国際美術館で開催された個展以来、8年ぶりとなります。貴重な作品群が一堂に会するこの機会にエスパス ルイ・ヴィトン東京に足を運び実物を堪能してみてください。

「WOLFGANG TILLMANS – MOMENTS OF LIFE」
会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京
会期:〜2023年6月11日まで
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7階
開館時間:11:00 〜19:00(休館日はルイ・ヴィトン 表参道店に準じます)
入場無料(会場内の混雑防止のため、入場をお待ちいただく場合があります)
※事前予約も可:https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/point-of-sale/japan/espace-louis-vuitton-tokyo
問い合わせ:0120-00-1854  contact_jp@louisvuitton.com

関連記事

  1. 夜の長居植物園をアート空間にするチームラボの新たな試み

  2. 現代アートの貴重なコレクションを目にするチャンス「MUCA展 ICONS of Urban Art …

  3. ラグジュアリー・ステイショナリー MAISON AGRY(メゾン・アグリ)

  4. 京都伝統工芸×現代アートの作品が購入できるオークション開催

  5. josefalbers

    配色の設計者であり教育者、その軌跡をたどる――「ジョセフ・アルバースの授業 色と素材の実験室」展

  6. フランチェスコ・マッツィ「ジャパニーズ・ビューティー」第二部 チビダレ・デル・フリウリで開催

  7. egon schiele

    ウィーンが生んだ夭折の芸術家「エゴン・シーレ」の大規模展開催

  8. イタリア新進気鋭のアーティスト「MAZZI FRANCESCO」特別展 ポルトローナ・フラウ東京青山…

  9. EmmaWebster

    エマ・ウェブスターの個展『The Dolmens』、ペロタン東京で開催

人気記事 PICK UP!

  1. japancaviar
  2. shisui
  3. josefalbers
  4. astonmartin
  5. covakakuda
  6. mizubasho
  7. arcadia
  8. vca

HOT TOPICS

  1. hilton
  2. matisse
  3. grandhyatt
  4. molteni
  5. ento
  6. lvjewelry
  7. arcadia

おすすめ記事

  1. RM 011の定番モデルから、マンチーニモデル!
  2. プレミアムラゲージで知られるRIMOWAから、腕時計を3本収納できる「RIMOW…
  3. あの割烹が『銀座 kappou ukai 肉匠(にくしょう)』にリニューアルオー…
  4. ルイ・ヴィトンのトローリー第2弾は、ニット素材。
  5. 再生医療から人間ドックまで ペニンシュラ東京にある会員制クリニック
  6. zenbo 座禅リトリート「禅房 靖寧」で体験するマインドフルネスな旅
  7. 「バング&オルフセン」の Beovision Harmonyに待望の8…
  8. マクラーレンの最新モデル「McLaren 765LT」発表
  9. baccarat バカラとフィリップ・スタルクの魅惑のコラボレーション20周年記念コレクション
  10. 「アンダーズ 東京」で夏の疲れを癒す、至福の時間を
PAGE TOP