2023年4月6日(木)、近年大規模な再開発が進む東京・立川に「食・茶・宿」を融合させた和のオーベルジュ「Auberge TOKITO(オーベルジュ ときと)」が誕生する。同施設ですべてのサービスを一貫して行うのは、腕利きの料理人たち。ゲストの到着から出発までを一つのコースに見立て、あらゆる「とき」に寄り添うおもてなしが提供されるという。どのような滞在体験が待っているのか、その特徴と魅力を探る。
ミシュラン星つきシェフが、食事から宿泊までをプロデュース
豊かな自然が残る多摩地区に、2023年4月6日(木)に誕生するのが、全室にかけ流し温泉を設える和のオーベルジュ「Auberge TOKITO」である。
食房と茶房、1日4組限定の宿房から構成される同施設が提供するのは、ゲストのあらゆる「とき」に寄り添うおもてなし。料理人が食事から宿泊に至るまで、すべてのサービスを担うのが特徴だ。コンセプトは「めぐるめぐみ」。食を通じて日本の人、地域、文化を世界に発信していくという。
(左から)副料理⻑ 佐澤慧氏、副料理⻑ 上野賢⼀郎氏、総⽀配⼈ 料理⻑ ⼤河原謙治氏、総合プロデューサー 総料理長 石井義典氏、料理長 ⽇⼭浩輝氏、ペストリーシェフ 黒岩加奈子氏
総合プロデューサー兼総料理長として「オーベルジュ ときと」を率いるのは、石井義典氏。国内外でキャリアを積んだ後、ロンドンの懐石料理店「UMU(ウム)」で総料理長を務め、欧州の日本料理店では初となるミシュラン2つ星を獲得(2015年)し、その後5年間維持した人物である。
一方で、総支配人 料理長を務めるのは大川原 謙治氏。G8 北海道洞爺湖サミット(2008年)で各国首脳をもてなした後、料理長として迎えられた京都の懐石料理店「いと」をオープン後わずか半年でミシュラン1つ星獲得へと導いた実績を持つ。
他にも、京都での修行後にイタリアへ渡り、ミシュラン3つ星レストラン「Ristrante Da Vittorio(リストランテ・ダ・ヴィットリオ)」で研鑽を積んだ日山浩輝が料理長に就任するなど、国内外で豊富な経験を持つメンバーが集結する。
日本の“食の魅力”を追求した、唯一無二の日本料理
「オーベルジュ ときと」の真髄となる食房で提供されるのは、既成概念にとらわれることなく食材の美味しさを追求した日本料理。料理人自らが生産地に足を運んで厳選した、こだわりの食材によってつくられる料理には、日本の食の真の豊かさが表現されている。
メニューは、10品前後の「テーブル席おまかせコース」と14品前後の「カウンター席おまかせコース」(宿泊者優先)の2種類。日本料理ながらも、イタリアで修業したシェフの手打ちパスタやときと特製の麺ものなども味わうことができ、日本各地のみならず、世界中で研鑽を積んだ料理人のバックグラウンドが感じられるユニークな内容となっている。
また「オーベルジュ ときと」で提供される器の中には、石井シェフをはじめとする料理人が作陶したものも。施設の建設時に掘り起こされた土を練り込んだ陶器や、伐採された木に新たな命を吹き込んだ器など、細部にまでこだわりが詰め込まれているというから、訪れた際にはぜひ注目して欲しい。
優雅でおおらかな「とき」に浸る
庭園の中に建つ茶房は全16席。監修を手掛けたのは、日本茶の新たな楽しみ方を提案する東京・目黒の茶方薈(サボエ)だ。日中は3種のお茶にお寿司や和菓子がセットされた「茶請箱」(アフタヌーンティ)を提供するティータイム、夜はお酒も提供するバータイムに変わり、移ろいゆく「とき」を感じながら、茶・酒・食を三位一体で楽しむことができる。
心身の回復をテーマにデザインされた宿房は全4室。すべての部屋に温泉かけ流しの露天風呂が設えられ、喧騒から離れた優雅でおおらかな空間でゆったりと心身を癒やすことができる。
『ときと』の名には、幸せな「とき」とは何か問い続け、豊かな日本文化を「鴇(とき)」のように優雅に世界へ飛び立たせるという願いが込められているという。ぜひ、大切な人と幸せな「とき」を刻みに、訪れてみてはいかがだろうか。
2月28日(火)より、公式ホームページおよび電話での予約がスタートしている。食房のみの利用も可能だが、せっかくなら贅を尽くしたおもてなしをフルコースで体感できる宿泊がおすすめだ。
「オーベルジュ ときと」
住所:東京都立川市錦町1-24-26
電話:042-525-8888(平日 9:00〜17:00)
公式サイト:www.aubergetokito.com