リシャール・ミルは最高峰のエンジニアリングを駆使して、工業的で美しい時計を作っている。その軽さとフィット感の良さは驚異的であり、高級時計愛好家たちがデイリーなスポーツウォッチとして愛用している。普通の感覚であれば、数千万円もする超高級時計は“特別な日のためのもの”であるはず。しかしリシャール・ミルには、日常的に使いたいと思わせる不思議な力がある。そしてこういった作り手の世界観や情熱に惚れこんだファンたちによって支えられている。価格はあくまでも情熱の結果であり、時計と過ごすプライスレスな価値を重視する。だからリシャール・ミルは、ユーザーを”ファミリー“として迎え入れ、イベントなどを通して同じ時間を共有することを大切にしているのだ。
リシャール・ミルは心の豊かさを尊び、人と人を繋ぐ時計ブランドである。だからこそ支援を必要としている人々に対しては、積極的に支援を行う。日本でも「リシャールミルジャパン基金」を立ち上げて、様々なチャリティー活動を行っている。先日開催された「リシャール・ミル ジャパン ファミリーインビテーショナル チャリティーマッチ」は、24名のプロゴルファーを招待し、男女ペアチームで争うというチャリティーイベントだ。
バーディー数に応じてチャリティーを行い、2日間のチームのバーディー数191回×2万円の計382万円を、リシャール・ミルファミリーであるタチアナ・カルデロン氏がサポートする南米・コロンビアの子供の情操教育や社会進出を支援するNPO法人『Juegoy Ninez(フエゴイニニェス)』に寄付。さらにチャリティーマッチと並行して行われたプロアマ大会の出場枠に対して、リシャール・ミルのオーナーを対象にしたチャリティーオークションを行い、その収益である1090万円を『認定NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ』に寄付している。
*ホールインワン賞として90万円を追加で寄付しています。
このイベントの中心になったのが、ゴルファーの宮里優作プロと成田美寿々プロ、青木瀬令奈プロというリシャール・ミルの“ファミリー”たち。海外ツアーの経験も豊富な宮里プロは、チャリティーの意義をこう語る。「プロアスリートとチャリティーはセットで考えるべきです。例えばPGAツアーでは、試合の開催地で必ずチャリティー活動を行い、地元に還元しています。こういった活動を、もっと見習いたい。僕はリシャール・ミルのファミリーになったことで、チャリティーイベントに積極的に参加できるようになりました。それに僕らが率先して行動することで、下の世代にもチャリティー活動の大切さを気付かせることができるでしょう」左)成田美寿々プロ、中央)宮里優作プロ、右)青木瀬令奈プロ
しかし四角四面の真面目なイベントにしないのも、リシャール・ミルが愛されるところだ。例えばプロアマの出場権を落札したリシャール・ミルのオーナーは、プロと一緒にラウンドできるだけでなく、ラウンド終了後の空き時間にはプロが参加者にマンツーマンで指導する姿も見られた。身振り手振りを交え、スイングを細かく修正しながら丁寧にレッスンをする様子は、単なるプロアマの参加者ではなく、同じスポーツを愛し、同じ時計ブランドを愛し、同じ時間を共有したからこその親密さを感じさせた。さらに24名のプロによる「ホールインワンチャレンジ」も実施。これは宮里プロが9個のピンポジションを設定し、一人2分間の持ち時間でカップインを目指すというもので、突然のゲリラ豪雨などの難コンディションではあったが、宮里プロと幡地隆寛プロが見事にホールインワンを達成。プロやイベントの参加者を多いに沸かせた。
「ホールインワンチャレンジ」の模様は、ラグブロのYouTubeチャンネルでご覧下さい。
リシャールミルジャパン代表取締役社長、川﨑圭太氏はこのイベントを開催できたことを心底喜んでいる。
「このコロナ禍でプロのゴルフの試合も減っています。それであれば、賞金の出る大会を主催し、我々の顧客(ファミリー)と一緒に楽しむ機会を作り、さらにチャリティーも行うことで、みんなが喜ぶ機会を提供しようじゃないか。それがこのイベントの根底にありました。顧客とプロが楽しみ、しかもチャリティーにもなる。その三方良しの気持ちが、イベントの成功に導いたのだと思います。」
リシャール・ミルは、とことん本気で時計を作っている。F1マシンの高速カーブやテニスの強烈なサービス、あるいは豪快なドライバーショットであっても壊れることなく正確に時を刻み続ける時計を作るためには、高度なエンジニアリングだけでなく、常識を超える遊び心ある発想も求められる。チャリティーイベントも同様だろう。いくら正しい活動であっても、真面目さだけでは続かない。参加者が本気で楽しむからこそ、支援も集まるし、賛同者も増えていく。「リシャール・ミル ジャパン ファミリーインビテーショナル チャリティーマッチ」は、笑顔の絶えないイベントとなった。それこそが、チャリティーイベントのあるべき姿ではないだろうか。そしてこのプライスレスな経験が、リシャール・ミルを真のラグジュアリーブランドとして、さらに価値あるものにするのだ。