ロールス・ロイス「ゴースト」に「ブラック・バッジ」が登場

新型「ゴースト」に特注モデル「ブラック・バッジ」が登場

1906年にイギリスで創業したロールス・ロイス。高級車と言われて、一番最初に連想する人も多いだろう。創業すぐに発表された「シルヴァーゴースト」は、その高い静粛性と走行性能、耐久性から、「世界最高のクルマ」とも称された。エリザベス女王や、日本の大正天皇の御料車としても使用され、名実ともにロールス・ロイスを世界的企業へと押し上げたのだった。そんな「シルヴァーゴースト」の名を継ぐモデルであり、今やロールス・ロイスの代名詞とも言われる「ゴースト」に、またまたビッグニュースだ。特注モデル「ブラック・バッジ・ゴースト」が誕生。2021年10月にイギリスで製造が発表されたのだが、早くも日本での受注が開始となった。

「ブラック・バッジ」とは、一体

「ブラック・バッジ」とは、ロールス・ロイスが2016年から展開している特注モデルのこと。高級車を扱うブランドの中で、現在のロールス・ロイスは購買客の若返りに成功しているのだが、その割合はライバルブランドが羨むほどだと言われている。昔から馴染みのある顧客だけでなく、これからを担う若き富裕層からも支持される、非常にバランス感覚がいいブランドと捉えられているのだ。そんなブランド、企業へと押し上げられ、若き富裕層からの人気をあげる理由となったのが他でもない、今回発表された特注「ブラック・バッジ」モデルなのである。今や受注の約3割がニューリッチ層という、大人気モデルだ。
テーマとして掲げられているのは「ポスト・オピュレンス(脱贅沢)」。リダクション(削減・縮小)とサブスタンス(実質)という考え方が軸となっていて「控えめながらも、知性を感じるデザイン」に仕上げられている。統一されたブラックが、なんともカッコいい。
第一弾として「レイス」と「ゴースト」、続く2017年には「ドーン」、さらに2019年には「カリナン」と、現在では「ファントム」以外のモデルでこのブラック・バッジが設定可能となっている。そして、今年。昨年新型へと移行した「ゴースト」にもついに「ブラック・バッジ」が設定可能となったのだ!
昨年2020年に、「ゴースト」は新型へと生まれ変わった。これに関しては、ラグブロ。でも、渡辺敏史氏が書いた記事が掲載されているので、まずはそちらを読んでみてほしい。記事はこちらを。
今回のこの記事では、「ブラック・バッジ・ゴースト」の魅力について触れていきたい。
「ゴースト」がスーツだとするならば、新型「ブラック・バッジ・ゴースト」が目指したのは、ラグジュアリーなストリートファッションか。ダークな美学の中にも、大胆な新しいデザインを取り入れて見せた。なんと言っても気になるエクステリア。45kgもの塗料をわざわざホワイトボディに吹きかけて乾燥させ、最後は4人の職人の手作業で磨き上げらえるという、なんとも手間がかかる仕上げがされている。4万4000色ものカラーパターンから好みの色を選び、カスタマイズすることだって可能だ。「スピリット・オブ・エクスタシー」やパンテオングリルなど、シンボル的なパーツもブラック仕上げ。足元のビスポーク21インチ・コンポジット・ホイールは、専用にブラック・バッジ・ハウス・スタイルのデザインが施された。3D鍛造アルミニウム製ハブは、なんと航空宇宙産業で使用するグレードのチタン製ファスナーだ。
ブラックを強調するため、全体的なデザインとして金属の光沢部品を削減している。しかし「ブラック・アンド・ネオン」という美学が根付いていることから、インテリアには鮮やかなブルーを。さらには、ダッシュボードの時計の脇に、「ゴースト」と共にデビューを果たした世界初の「イルミネーテッド・ フェイシア」が。燦然と星が輝く仕様となっているのだ。ブラックと華やかと、このコントラストがなんとも今っぽいと言える。

最高に滑らかな走りを

こだわっているのは、見た目だけじゃない。なんとエンジンの性能もアップした。象徴的な6.75リッターの排気量を持つV12ツインターボ・エンジンに、さらに29PSを上乗せし、最高出力600PSを実現することに成功したのだ。トルクも50Nm上乗せされた900Nmに。このパワーに合わせて、レスポンスの良さも強化。よりダイナミックな走りが可能となったのと同時に、よりスポーティでかつてないほどに滑らかな走りも共存できるようになった。ましてや新型ゴーストには、4WDに4WSまで備わっている。

究極の贅沢とは

スポーティを目指すが、ラグジュアリー。でも、やんちゃさも忘れてはいない。それ以上に「ロールス・ロイス」であることも忘れてはいない。究極のラグジュアリーは、いつでもシンプルに立ち返る。控えめな見た目をしているからこその、最高のラグジュアリーカーが今ここに誕生した。「脱贅沢」なロールス・ロイス。その最高の贅沢こそ宇宙一の贅沢なのかもしれない。
価格は4349万円~。納車は2022年の第1四半期から開始される予定。

ロールス・ロイス
https://www.rolls-roycemotorcars.com/ja_JP/home.html
製品情報
https://www.rolls-roycemotorcars.com/ja_JP/showroom/black-badge-ghost.html

関連記事

  1. 2億5000万円のマクラーレン・スピードテール。

  2. ベントレー、90年前の名車を12台限定復刻!

  3. 遂に世界最高峰のグランドツアラー「ベントレー新型フライングスパーV8」生産開始

  4. ダークなアクセントを効かせたモダンラグジュアリークーペ「 ベントレー GTマリナーブラックライン」登…

  5. マクラーレンの最新モデル「McLaren 765LT」発表

  6. 100周年のベントレーは、ヴィンテージになるか。

  7. 2021年型フェラーリF1マシン『SF21』公開!

  8. アルファロメオ、完全受注生産!ジュリアに、あのGTA、GTAmが復活!

  9. 世界でたったひとりのために作られた特別なフェラーリ「BR20」

人気記事 PICK UP!

HOT TOPICS

おすすめ記事

  1. 時計連載 / H.モーザー vol.01
  2. shinjiohmaki 壮大なスケールでのインスタレーションを体験する―「大巻伸嗣 Interface …
  3. リシャール・ミルと海洋スポーツの意外なコネクション
  4. 特別連載 リシャール・ミル 神戸
  5. フランスのオートパフューマリーメゾン“アンリ・ジャック”が伊勢丹新宿店「サロン …
  6. リシャール・ミル ブティック銀座が、並木通りに。
  7. プライベートテラスで京都の景色と桜を独占するエレガントステイ~ザ・ホテル青龍 京…
  8. 最高峰の日本酒ブランドSAKE HUNDREDが、現代日本画家 大竹寛子氏とのコ…
  9. 「ABCDEFGucci」で自分だけのニットを。
  10. うまさを追求した最高峰の日本酒鷹ノ目-ホークアイ
PAGE TOP