自然界の神秘が生んだ奇跡。ロッソ・レバントから緑色の大理石を採掘。
自然界の奇跡的な偶然から産出された大理石を使った、世界に類の無いテーブルがイタリアから届いた。その名も「Infinito インフィニート」、永遠を意味する。古代文明を生んだユーフラテス川の上流で切り出される高級大理石「ロッソ・レバント」は、イタリア語で「赤」を意味するロッソを冠するように、赤から紫へと移ろうグラデーションの中に白い筋が模様を描くことで知られる。ところが近年、自然界におけるなんらかの神秘的な出来事によって山のごく一部が深いセージ色を帯び、ダークグリーンの濃淡と独特な明るい緑に、わずかな赤みが混じった石が産出された。
この自然界における特殊な現象から生まれた石を入手したのが、イタリア屈指の高級家具ブランド、ポルトローナ・フラウ。同社は、この稀少な石の魅力を最大限に生かし、個性的な“オブジェ”を世に送り出すことを思い描いた。そしてデザインを託したのが、同社ですでに数々の名作を生み出し全幅の信頼を置くイタリア人デザイナー、ロベルト・ラッツェローニだった。
ラッツェローニは、ルネサンス芸術の都であるフィレンツェで美術と建築を学んだのちに、コンセプチュアル・アートとラディカル・デザインへの関心に導かれてデザイナーとして独立。今日までに輝かしい受賞歴を持つ。今回彼が手がけた作品「Infinito」は、まさに“オブジェ”のような、あるいは“オブジェ”を超えた芸術作品をも思わせる存在感を放ち、ポルトローナ・フラウの要望に見事に応えた。
艶やかで、緑色の幻想的な美しさが際立つ天板は、2つの楕円が重なるようにフォルムを形成し、無限の完璧性と繁栄を象徴するインフィニティを表す。脚部には手作業で仕上げを施したホワイトカッラーラの大理石を使用し、枝を広げて天板を支える木のようなフォルムはあたかも命を宿すようで、彫刻作品としての力強さとエレガンスを発揮している。邸宅に置かれた時の美しさは、さぞ壮麗なことだろう。
素材の揺るぎない質の高さと深みのあるデザイン思想、アルチザンとしての卓越した技が融合する「Infinito」。サイン入り、通し番号入りの限定シリーズとして制作された作品は資産価値としても優れ、代々受け継がれるのにふさわしい一点となるだろう。「大」と「小」のバージョンがあり、今回日本に届いた「大」バージョンは世界限定8点のみの制作だ。
▲テーブル「Infinito」 (大)13,900,000円(税込)W3400×D1200×H740mm 限定8点
最上級を追求し、100年の歴史を誇るイタリアの高級家具ブランド、ポルトローナ・フラウ
ところで、これほどに美しい作品を世に送り出す家具ブランド、ポルトローナ・フラウについて触れておきたい。ポルトローナ・フラウは、レンツォ・フラウが1912年に創業したイタリアを代表するラグジュアリーファニチャーブランドだ。イタリアブランドならではの優れた審美眼と職人技を100年以上にわたり継承してきた同社は、フェラーリやマセラッティなどの高級車をはじめ、旅客機や一流ホテル、ミュージアムなどの内装を国際的に手がけている。
ラウンジ用のソファをはじめテーブルやベッドなど家具全般を幅広く手がける同社だが、ポルトローナとはアームチェアのことで、ブランドの原点となるのは一人がけの椅子。これまでに数多くの優雅なアームチェアを創作し、世界中の愛好家を魅了してきた。中でも創業者であるレンツォ・フラウが残したデザインをリメイクした「Vanity Fair」(正式名称は「モデル904」)は、イタリアン・デザインのアイコン的存在として知られている。
▲アームチェア「Vanity Fair XC」
2009年に発表された「Archibald」は、ポルトローナ・フラウの近年のベストセラーだ。パリ国立近代美術館やパリ装飾美術館、アムステルダム市立美術館など錚々たる美術館や博物館に作品が所蔵されているフランス人デザイナー、ジャン・マリー・マッソーが手がけた逸品は、「これからの100年に向けたアイコンモデル」として位置づけられている。ゆったりとした座面の広さと奥行きが、細い脚部と調和する佇まいは優雅だ。最新バージョンである「Archibald Large」は、さらにリラックスした座り心地を実現しており、一度座るとその快適さから離れられなくなるだろう。広い座面のどの位置にどのように座っても体は柔らかくホールドされ、包み込まれるような感覚を覚える。
▲アームチェア「Archibald Large」1,300,000円〜(税込)W940×D900×H770 (SH420) mm
さらに特筆すべきは革の質感。背面に施されたプリーツからもわかるように、最高級の革本来の自然な柔らかと美しさ、極上の手触りは、ポルトローナ・フラウならでは。同社では、特殊な技術を用いて耐久性をも保証する独自の革を開発しており、Pelle Frauレザーと呼ばれるコレクションには基本色で73色、12種類165を超える洗練された革が揃う。レザーの家具を選ぶ際には好みの色を指定できるが、絶妙なニュアンスを含む豊富なカラーパレットには驚かされることだろう。
日本人デザイナーによるスタイリッシュなライティングデスク「Iren」
すべてにおいて最高級を追求するポルトローナ・フラウだが、これまでに国内外を問わず多数のデザイナーたちが歴史に残る名作、アイコンとなる家具を手がけてきた。そして今年、日本人による新作が発表された。現在ミラノを拠点に活躍する若手デザイナー、大城健作によるライティングデスク「Iren」だ。「連続する点と線、文字と文字との間に存在する目に見えない意識的な連なり」からインスピレーションを得たという「Iren」は、重なり合う2枚の天板がシンプル、かつスムーズなジェスチャーで左右にスライドする。チャージャーとUSBポートは隠れた場所に格納され、電気コードによってデスクの美しさが損なわれることがない。直線と曲線が美しく融合し、身体とも無理なく調和するライティングデスクは、現代のライフスタイルにふさわしい自宅での洗練された仕事場としても機能する。
▲ライティングデスク「Iren」1,304,000円(税込)W1190〜1490×D560×H790mm
クラシックとモダン、国境を超えた感性が交差し、最上級を追求し続けるポルトローナ・フラウ。その優雅で、ラグジュアリーな世界観に触れてみたいと思ったならば、ぜひ東京・青山のショールームへ出かけてみて欲しい。上質な家具に囲まれて暮らすことの本質的な豊かさを、改めて感じることができるだろう。
7/18まで「NEW Products Presentation Future Heritage」開催中。
ご来店予約はこちらから。お申込みフォーム (kap.jp)
【SHOP INFORMATION】
ポルトローナ・フラウ東京青山
住所:東京都港区南青山 5-2-13
Tel :03-3400-4321
営業時間: 11:00 – 19:00
定休日:毎週水曜日※祝日は営業
*コロナウィルス感染拡大防止の為、ご来店は<予約制>となっております。
7/18以降のご来店予約は、こちらから。