「アルファロメオの伝説を築いたクルマが、再び」
1965年に発売された、伝説のクルマをご存知だろうか?このクルマは、発売されてからすぐ、ヨーロッパツーリングカー選手権など、世界各地のレースイベントで勝利を挙げた。その活躍は「無敵の韋駄天」と呼ばれるほどで、やがて数百もの栄冠に輝くことになる。アルファロメオの「ジュリア スプリント GTA」だ。今や、アルファロメオの情熱的な走りのアイコンになっていると言っても過言ではないだろう。誕生から半世紀が経過した今でも、このクルマに魅了されるドライバーは多い。そんな伝説のクルマの意思を受け継ぐものが、ついに発売になる。「ジュリア GTA/ジュリア GTAm」だ。なんと今回は、受注生産しか受け付けない。その募集期間も、たったの2週間。自信の現れか?それとも大量に生産できないほどの技術なのか?
予約の締め切りは5月9日。
このチャンスを逃さぬためにも、このクルマの凄さと魅力を、一緒に紐解いていきたい。
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「原型モデルの誕生から、伝説は始まっていた」
伝説のクルマと言われる「ジュリア スプリント GTA」。実は、このモデルのベースとなっているクルマが、そもそも革新的だった。1962年に誕生した「ジュリア スーパー」だ。1940〜50年代に発売されていたクルマといえば、どうしても使い勝手や値段が富裕層向けだった。それを、誰しもが使えるものにできないかと頭を捻らせたアルファロメオは、クルマの性能をそのままに、大量生産することに成功。「イタリアの恋人」と呼ばれるほど、人々の日常に溶け込むことに成功したのだ。だがいつの時代も、大成功のあとに、自らの歴史を塗り替えるのが難しい。この一時代を築いたあと、後継車を作ることがとても困難だったらしい。しかしそこは試行錯誤の末「ジュリア スーパー」を生み出した。
エンジンは排気量1.6リッターと当時は高性能で、デザインも従来の当たり前にとらわれなかった。その時代には珍しかった、衝撃吸収ボディを採用していた。これが大ヒット。そしてこの「ジュリア スーパー」の軽量化を成功させ、エンジンなどの性能も大幅に引き上げられたのが、「ジュリア スプリント GTA」だった。ボディにはアルミニウムを採用、大幅な軽量化に成功したのだ。これが革命だった。エンジンの出力も大幅にアップし、数百もの栄光を手にする、伝説が始まったのである。
「軽量化の真髄」
さて。現代に引き継がれた伝説は、どのようなクルマなのだろうか。「ジュリア GTA/ジュリア GTAm」のことを詳しく見ていきたい。「GTA」とは「Gran Turismo Alleggerita(グランツーリスモ・アレッジェリータ)の頭文字を取ったもの。「Alleggerita」はイタリア語で「軽量化」を意味する。原型のモデルが軽量化で大ヒットしただけに、その意思は健在だ。大幅な軽量化を実現するため、ボディがさらに進化した。「ジュリア GTA/ジュリア GTAm」共に、ボンネットやルーフに加えて、フロントバンパーやフロントフェンダー、リアディフューザーに至るまで、あらゆるパーツがカーボンファイバー製となった。その結果、ベース車と比較して重量がなんと、それぞれ約50kg/約100kgも軽くなったのである。F1チームも所有するアルファロメオ。その力も、フルに活用されている。F1でタッグを組むザウバーエンジニアリングのノウハウを注入し、エアロダイナミクスを改良したのだ。最先端技術が投入され、軽量化した本体にぴったりのエアロダイナミクスが誕生した。搭載されるエンジンも大幅進化。V型6気筒 2.9リッターツインターボで、最高出力は、ベース車より30HPも引き上げられ540馬力を発揮する。
インテリアには、高級素材として知られるアルカンターラを採用。スポーティな空気はそのままに、ラグジュアリーさも忘れていない。一方でジュリアGTAmは、リアシートが取り払われ、サーキット走行に適した仕様に変更。カーボン一体成形のサベルト製スポーツシートと、6点式シートベルトが採用されている。より日常に溶け込ませるか、それとも走りを楽しむか、選べるのもいいところだ。通常とは異なるエンブレムが装着されるのも魅力的。黒一色の特別な「アルファ ロメオエンブレム」と、伝説の「アウトデルタ」のロゴ、110周年の記念ロゴが装着されるという、特別仕様だ。
「新たな伝説が、始まる」
轟くエンジン音が、新たな伝説の始まりを高らかに宣言する。手に入れられる人は、ラッキーだ。だが、悩んでいる猶予はない。5月9日までに受注を確定させなければ、この伝説とは出会えない。
アルファロメオ
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