特別連載 リシャール・ミル 銀座 × スノーボードアルペン竹内智香

リシャール・ミル 銀座 × ファミリー

全国のリシャール・ミル ブティックの魅力を、各界で活躍するリシャール・ミル ファミリーたちの目線で紹介する連載企画。アスリート目線で語る時計の魅力や店舗エリアのお気に入りスポットなど、リシャールミルジャパン代表取締役社長の川﨑圭太と各店舗の店長・副店長とともに、楽しく語らいながらお伝えします。
左から柴田副店長、竹内智香選手、川﨑圭太社長

最終回となる今回、リシャール・ミル 銀座に足を運んでくださったのはスノーボードアルペン、ソチオリンピック女子パラレル大回転銀メダリストの竹内智香選手です。2年半の休養を経て、昨年復帰した竹内選手。復帰早々ワールドカップ連戦の一つで見事に表彰台に乗り、日本の女子としては史上最多となる6回目の冬季オリンピック出場がほぼ確実とされています。

川﨑圭太社長(以下、川﨑):まずは表彰台おめでとうございます!

竹内智香(以下、竹内):ありがとうございます。まさかと自分でもびっくりしてしまいました。

川﨑:本当にすごいよね。復帰してみていかがでしたか?

竹内:楽しかったです。来年からは第一シードに入れるので、気持ち的にも楽になりました。復帰後はランキングもずっと下からのスタートでしたから、改めて第一シードがどれほど良いものかを実感しました。

川﨑:体は完全に復活した感じですか?

竹内:やっとですね。ウェイトとジムのトレーニングで、体重を戻すのに1年かかりました。滑る感覚も、オフシーズンの4月になってようやく本当に戻ってきました。2年半のブランクから復帰するのは、やはりきつかったです。中でも頭がすごく疲れました。休養中はのほほんと生活をしていたので、試合に挑む緊張感に慣れるまでは本当に疲れてしまって。

川﨑:精神的にも大変でしたよね。ヨーロッパにはいつから行っていたんですか?
竹内:去年の10月末から4月半ばまでヨーロッパにいました。カナダやアメリカでの試合がキャンセルになる中、ヨーロッパでのワールドカップツアーは全日程開催されたんです。ヨーロッパ全土がロックダウンしていましたから行動はかなり制限されました。私が一緒に行動していたスイスチームは感染対策としてホテルをまるまる1棟借りていて、スキー場とホテルを往復するだけの生活でした。2日に1回PCR検査をして、コロナパスポートに毎日の体調や検査結果を記入するなど管理が徹底されていました。少しメンタルが弱い選手であれば鬱状態になりそうなほど厳しかったんですが、それほど厳格だったからこそ、住民からの反対もなく無事に開催することができたんだと思います。

川﨑:ヨーロッパのロックダウンは、日本とは比較にならないくらい厳しかったみたいだからね。

竹内:そうですね。コロナがなかったらこんなに集中できなかったかもしれません。ひたすら自分と向き合い、トレーニングに集中出来ました。

川﨑:来年の冬季オリンピック出場の状況はいかがですか?

竹内:出場の条件はすでに満たしています。

川﨑:すごいなぁ! オリンピック出場は次で何度目ですか?

竹内:6回目です。
川﨑:内村公平選手の4大会連続も話題だったけど、6回も! すごいよね。出場回数の記録としてはタイ?

竹内:6大会出場は、冬季だけでは女性で最多の回数になります。男性では葛西さん(スキージャンプの葛西紀明選手)の8回が最高です。

柴田副店長(以下、柴田):本当に素晴らしいですね。復帰はいつ頃から考えていらっしゃったんですか?

竹内:一昨年の年末に、リシャール・ミル ファミリーと一緒にハワイへ行ったあたりからですね。みんなでチャリティを始めようという話になって、じゃあ、私はオリンピックの内定で500万円の寄付が決まりますって(笑)。その時はまだ復帰するとは言ってなかったので、外堀を固められてしまったんです(笑)。

川﨑:そうそう。すごく盛り上がって復帰せざるをえなくなりましたね(笑)。

柴田:その頃は、実際どれくらいの気持ちで復帰を考えていらっしゃったんですか?

竹内:半分より低かったです。復帰したらそれなりにきついのはわかっていたので。競技の華やかさを思い出してやりたいなと思っても、現実を振り返って苦しいトレーニングや過去の色々なことを思うと、やっぱりそう簡単には復帰するとは言えないな、覚悟がないとできないな、と感じていました。ところが、あのハワイでみんなに後押しされてしまって(笑)。

川﨑:かなり押されていましたね(笑)。それにしても、その後本当に復帰したからうれしかったですね。

竹内:去年の緊急事態宣言で色々な仕事がなくなって、1人になる時間が増えたことで、自分自身と向き合うすごく良い時間が持てたこともあります。振り返ると、競技人生を平昌オリンピックで楽しく終えたというよりも、苦しい思い出のまま終えてしまって、今の自分があるのはスノーボードのおかげなのだから、もう1回楽しみたいな、と。周りからそれほど期待されていないことも、実は気持ち的に楽でした。もう一度ワールドカップに出て、選考基準をクリアして、オリンピックに出ることを目標に参加するのも意味があるのかも、と思ったんです。

川﨑:実際、出るだけで大変なことですよ。

竹内:ただ、復帰してからは予想していなかったコロナ禍があり、結果として競技だけに集中することができたので、練習すればするほど欲が出てきて、開幕戦でいきなり8位になれたんですね。自分でも驚いたんですけど、さらにもうちょっと頑張って、もう1回メダルを目指してもいいんじゃないかな、と思うようになりました。

川﨑:出れたらいいな、から、メダルを取りたいと思うようになったんですね。

竹内:表彰台にも戻れたので、金メダルを目指してもいいんじゃないかとどんどん欲が出てきたんです。でも忘れてはいけないと思うのが、復帰した時の気持ちです。もう1回楽しみたい、参加するだけでも意義があるんじゃないかという気持ちと、今芽生えているもう1回勝ちたいという欲が一緒になることで、他の選手にはない強さを持ってスタートに立てるんじゃないかと感じています。そうした心境でスタートに立つことが今から楽しみです。

川﨑:素晴らしいなぁ。みんなでハワイへ行った時は、智香さんは半分引退状態だったし、ファミリーのみんなもいずれ現役を退く時がきて、引退後にどう付き合っていけばいいのかと考えていたんですよ。でも、このハワイでのファミリー達との交流で、決めたんですよ。それぞれが引退した後も、ずっとファミリーとして契約していこうと。現役のアスリートとしてのパフォーマンスを終えた後も、次の選手を育てる役割を担ったり、それぞれの競技に対するかかわりなど、次の段階へ進んでくれることを願ってサポートしていきたいと思いました。リシャール・ミルは、成績が悪いから、現役を退いたからといって他のブランドのように契約を終了するということは、ブランドポリシーとしてありません。その先まで含めてみんなが一緒になって頑張ってくれることが本当のファミリーだと思っています。そんな話を一緒にしましたね。

竹内:はい。ファミリーの存在は本当にありがたくて、ハワイや北海道でみんなとたくさんのことを話して過ごした時間は、かけがえのない体験になりました。それぞれが異なる分野で活躍していて、それぞれの個性と長所、人として、アスリートとしての強さがあって、お互いに切磋琢磨できるのが良いところだな、と思いました。異なる競技でトップを目指す人たちが繋がって集まるから、ファミリーとしての魅力も増しているように感じています。せっかくだから、このファミリーで何か貢献できることがないかという話になって、チャリティのプロジェクトが生まれて……。
▲2019年12月ハワイでの「リシャールミルジャパン基金 チャレンジプロジェクト」を決めた時の集合写真の一コマ

柴田:それで、竹内選手が復帰することになったんですね!

竹内:川﨑社長をはじめ、応援してくださっている方々に本当に恵まれているんです。2年半もの間進退を迷わせていただいて、それからまた復帰させてもらえるなんて、そうそうないと思うんです。平昌が終わって、本当は進退をある程度決めなくてはいけない状態だったと思いますが、100%引退に傾くまで待ってくれている、そういう人たちに支えられていることがありがたいです。

川﨑:それは智香さんの人柄によるものだと思いますよ。

竹内:良い人に出会うと、そこからまた良い人に出会えて、どんどん広がっていきます!

柴田:お店でも同じようなことを感じます。良いお客様が、また良い方を連れてきてくださいます。良い人との巡り合わせもその方の実力ではないでしょうか。

柴田:リシャール・ミルの時計との出会いはどんな感じでしたか?

竹内:2013年の秋に私がアメリカにいた時に、共通の知り合いを通じてご紹介いただきました。最初にお会いした時は、時間はiPhoneで見るので、時計はあまり着けないんですとお話ししました(笑)。

川﨑:全然時計に興味なかったんですよね(笑)。

竹内:はい。でも川﨑社長から「幸運を呼ぶ時計だから、着けてみては?」とお話をいただいて。

川﨑:その後、ソチオリンピック直前のワールドカップの最初の大会で表彰台に上がったんですよね!

竹内:はい。4戦あって、4回とも表彰台に上がりました。

川﨑:すごかったですね。アメリカで発表されていたメダル候補者リストに、日本人のメダリスト候補者リストとして智香さんの名前が掲載されていました。羽生結弦選手と、髙梨沙羅選手と、葛西紀明選手の4人。それで見事に銀メダル!決勝ではどちらが勝つのか接戦だったからすごく悔しくて、おめでとうというより、残念だったなぁという気持ちだったことを覚えています。それでも、銀メダルは素晴らしかった。

竹内:もうあれから8年が経とうとしているんですね。時間が経った今の方が、メダルがあって良かったなと感じています。メダルの価値が、良い価値に変わりました。

川﨑:どんな風に変わったんですか?

竹内:メダルを取った瞬間は、それまで努力してきた証が自分の手元に残ってよかったな、と思いましたけど、それは自己満足だったと思うんです。2年半競技を離れて、スポーツを外の世界から見ているうちに、スポーツで活躍している人たちって、こんな風に喜びだとかいろんな感情を与えてくれるんだと客観的に実感することができました。観る側になって初めて、スポーツで活躍して、極めたところへ行くことの重さを感じましたね。それは一度競技から離れてみないと分からなかったことだと思います。今は、自分の中でのメダルの価値がより重たくなったように感じています。

川﨑:メダルによって人生が変わったのですね。そんな智香さんがリシャール・ミルの時計を着けてくれているのは嬉しいかぎりです。
▲竹内選手が愛用している「RM 67-01 オートマティック エクストラフラット」

竹内:初めての時計を肌身離さず着けるようになって、今では体の一部のようになりました。

柴田:最初の1本はRM 007のチタンケースで、次にRM 67-01をお選びになった理由はなんだったのでしょうか?

竹内:最初の時計が軽い素材のチタンで、銀色だったから、銀メダルが取れたんじゃないかと川﨑社長に話したんです(笑)。そうしたら、じゃあ次はゴールドケースにしようとおっしゃってくださいました。

川﨑:それで今着けているゴールドケースのモデルを選んで、平昌に臨みましたね。

竹内:来年、もう1回チャンスがありますから!もう1回! これで金メダルを目指します。

川﨑:頑張ってほしいですね。

柴田:2本は使い分けていらっしゃるんですか?

竹内:基本的には洋服に合わせて選んでいます。ただ、今はやっぱり金メダルが欲しいので、このゴールドのモデルを着けていることが多いです。最近始めたゴルフのときには、ケースも小さくて軽いチタンのRM 007を着けています。

柴田:今日はぜひ、こちらのRM 07-01モデルをご覧いただきたくて、ご用意いたしました。
▲ベゼルとサイドのスノーセット ダイヤモンドが美しい「RM 07-01 レディス オートマティック」

竹内:わぁ、綺麗!! ダイヤモンドが輝いているんですね。

柴田:スノーセット ダイヤモンドと呼んでいまして、通常のフルダイヤモンドですとサイドやベゼルにダイヤモンドが均等にセットされているのですが、このモデルには大きさが異なるダイヤモンドを散りばめています。
竹内:雪が降っているような雰囲気を表現しているんですね。リシャール・ミルっぽくて素敵!

川﨑:雪のイメージが智香さんにぴったりですね。

竹内:じゃぁオリンピックで金メダルが取れたら、ぜひ(笑)!

柴田:今日の装いにもお似合いですね。リシャール・ミルの時計はどんなところがお好きですか?

竹内:カジュアルにも合うのに、パーティにもフォーマルにも、時計がすべてに合わせてくれる感じが好きです。私は普段シンプルでカジュアルな服が多いので、ジーンズとTシャツにもしっくりくるし、本当に使いやすいです。
私自身はあまりメイクもアクセサリーもしないので、リシャール・ミルの時計がすべて。自分のワンポイントになっている気がします。それに何より、いい靴を履くといいところへ連れて行ってくれるみたいに、リシャール・ミルの時計をしていると、いい出会いがあると思います。いいところへ連れて行ってくれて、幸運を呼んでくれるラッキーアイテム!私の周りの方々からも、リシャール・ミルとのパートナーシップはいいよね、アスリートとして重みがあるよねと、よく言われます。

柴田:アスリートの方々に身に着けていただいて、ラッキーアイテムだと言っていただけるのは本当に嬉しいことです。現実には良い時も悪い時もあるかと思いますが、一番身近にあって、苦楽を共にしていただけるのはありがたいなと思います。

竹内:リシャール・ミル氏は時計において、世界の最高峰を目指していて、実際、すでに最高峰となっていると思います。世界で唯一のブランドを作り上げて、力強いブランド力で世界中に広げて、それが価格にも表れていますけど、何年待っても欲しいと思わせるまでにブランドを極めた人として、本当に尊敬しています。この時計を通じて、時計でもスポーツでも、どの世界においても、その道を極める愛情や情熱、信念を持って取り組む最高峰の人達と繋がれたことはとてもありがたいなと思っています。

川﨑:そんな風に思ってもらえて、本当に嬉しいです。

竹内:それと……、時計は時間を表すものなので、1秒1秒、良い時間を刻みたいなと思わされるのは、デジタルではなくてこういう機械式時計だと思います。そうしたことに気づかせてくれる時計が身近にあって、常に身に着けていられるのもいいなと思います。

柴田:機械式の時計は、ゼンマイを巻いたり、手をかけてあげないと動かないので、愛着が沸きます。軽くてフィット感に優れていることも、常に身に着けていたいと思っていただける理由のひとつだと思います。

川﨑:これから智香さんは、どんな時間を過ごしたいと思っているんですか?
竹内:まずは短い期間の中で、しっかりと結果を出すことです。ただその一方で、オリンピックのあり方、価値を見直す時に来ているのかな、とも思います。選手の立場からしても、近年オリンピックが商業ベースになっていることを感じていますし、今一度立ち止まって、オリンピックに向き合う時なのかな、と。
コロナ禍でつくづく、文化やスポーツのプライオリティは低いと感じました。人の命が最優先されるのは当然のことで、文化やスポーツはみんなが豊かになって、国民が豊かになって初めてできるものだと気付かされました。だからオリンピックは大好きだけれど、オリンピックがすべてではない。選手としてメダルを取って、自己満足の世界では終わりたくなくて、世の中のために何ができるかを考えたいと思っています。
川﨑:ナダルをはじめリシャール・ミルのパートナーに選ばれているアスリートたちの多くは、いかにして社会に貢献するかを考えているのですが、智香さんもまさにその1人。リシャール・ミルが成績以上に人柄を大切にするのは、そういうスピリットに共感するからです。

竹内:オリンピックに出られても出られなくても、メダルを取れても取れなくても、世の中に必要とされる人となっていくことが、アスリートとしてのあるべき姿ではないのかなと、漠然とですが思っています。これまでも子供向けのプロジェクトや地域貢献など、並行してできることを行なってきました。来年の北京オリンピックが開催されるために色々な犠牲があるのだとしたら、自分が世の中に必要とされるような存在になることが恩返しになると考えています。

川﨑:智香さんはいつも自分の考えが明晰で、しっかりしている。来シーズンが終ったら、またゆっくり話を聞かせてください。どんな時にも、心から応援しています。

柴田:東京へお越しの際は銀座店にも、ぜひ遊びにいらしてください。時計のコンディションも銀座店で気軽にチェックできますので。
竹内:こちらの銀座店に伺ったのは今回で3回目でしたけれど、いつ来てもスタッフの方々が親切にしてくださって、居心地が良くて大好きです。東京に来た時には、また遊びに来ます!

リシャール・ミル 銀座 上記おすすめモデル

「RM 07-01 レディス オートマティック」

自動巻き、レッドゴールド×ダイヤモンドケース、ケースサイズ:縦45.66×横31.40×厚さ11.85㎜、ラバーストラップ、価格28,490,000円(税込)

竹内智香選手愛用モデル
「RM 67-01 オートマティック エクストラフラット」

自動巻き、18Kレッドゴールドケース、サイズ:縦47.52 ×横38.70 ×厚さ7.75mm、レザーストラップ(*竹内選手は、ラバーストラップ仕様)、価格19,140,000円(税込)

*表示価格は2021年7月1日現在

SHOP INFOMATION

リシャール・ミル 銀座
住所:東京都中央区銀座7-6-19
TEL:TEL:03-5537-6688 FAX:03-5537-5024
営業時間:12:00-19:00 定休日:毎週火曜日