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V8フェラーリ最強の488ピスタ スパイダー。

クルマ好きの方、コレクターの方、アメリカのカリフォルニア州モントレーで毎年開催されている

ペブルビーチ・コンクール・デレガンスをご存じだろうか?

新型とか旧車などの枠を超え、何かしらの注目を集めるクルマが各所から集まる

世界最大級のコレクターズコンクール。

ここ近年、フェラーリなどのコレクションカーが

その場のオークションにて数十億円で取引されることでも注目を集めているが、

同時にこのコンクールに合わせるように自動車メーカーはコンセプトモデルを登場させたり、

限定モデルを出したりしており、それらショー的要素の高まりで多数のメディアも集まりだし、

いま大きく盛り上がりを見せているコンクールだ。

今年のコンクールで取り上げたいモデルは多数あるが、

コレクションカーではなく販売モデルとして注目の新モデルが登場したので、

今回はそちらの1台を紹介しよう。

 

フェラーリとして50代目のドロップトップ(オープン)モデルとなる、

フェラーリの488ピスタ スパイダーがそれだ。

50という区切りに合わせて当然のごとく力を入れたモデルで、

488チャレンジや488GTEといったレース活動で得たノウハウを注ぎ込み仕上げられた。

そして世界で最もオープンモデルが愛され評価されているカリフォルニアで、

もっとも注目を集めるこのコンクールがお披露目の場所に選ばれたわけだ。

 

では、具体的な話をしていこう。

気持ちよさを研ぎ澄ます速さと鋭さを求めて、

ピスタ スパイダーが機軸にしたのは、軽量と強力なエンジンの搭載の2軸。

ベースとするエンジンは488スパイダーと同じで排気量3.9ℓのV型8気筒ツインターボだが、

アクセル操作に回転数が直結するレースエンジンを求めるかのように

エンジン内部パーツの主要部を軽くて強いチタニウム製に素材置換。

エンジン外部パーツには軽量素材のカーボンを多用するなど、

徹底的に軽量化と低重心化、そして鋭さを求めている。

結果、あえてノーマルと表現させてもらうが488スパイダーのエンジンは、

最大出力670ps・最大トルク760Nm。

それに対してピスタ スパイダーでは、50psアップの720ps、10Nm向上の770Nmを誇る。

これだけでも速さは得られるのだが、全ての運動性能を研ぎ澄ますべく車体の軽量化を実施。

しかしながらボディ骨格は驚異的な旋回能力をはじめ運動性能を支えねばならず軽量化は難しい。

だからこそ外装にカーボンを多用するだけでなく、

内装にも造りの質と軽さを併せ持つカーボンとアルカンターラをフル活用している。

 

さらに運転席側のドアハンドルは、レーシングカーのように簡易的なストラップ式にするなど、

ノーマルより40kgも軽量になったうえにレーシーな空気感を漂わせており、

ノーマルスパイダーとの差別化が明確に計られている。

ちなみに日本ではその凄さを体験できる場所は限られるが、

エンジン強化と軽量により、1psで何kgを担うかという速さの原点となるパワーウェイトレシオは、

ノーマルスパイダーの約2.12kg/psを大きく上回る1.92kg/ps。

4輪駆動ではなく2輪駆動で、停止状態から時速100kmまで2.85秒を実現するのだから、

その速さはこられ数値の意味が読み取れる方には、にわかに信じがたい性能であることは解るだろう。

 

さらに、先ほどノーマルとの差別化といったが、

フロントから後方に向けて広がりながらリアホイルアーチ部まで中央に広がる帯状のカラーリングが、

存在感を大きく底上げする。

加えてV12エンジンを積むベルリネッタスタイルとも表現できる星型10本スポークデザインも、

ノーマルスパイダーとの差別化要素だ。

さらに掘り下げれば、そのホイルもオプションではあるが20%も軽量に仕上げられる

カーボン素材でも用意されている。

このような究極の速さを、オープンモデルで得られるところが、

このピスタ スパイダー最大のキモ。

最新の現役フェラーリからも一目置かれること間違い無し一台だ。

文・五味康隆

 

フェラーリ
https://auto.ferrari.com/ja_JP/

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