GT-R、生誕50周年を記念して。

国産車として初である。自動車メーカーモデルとして、
90万ユーロ、日本円に換算すると1億1500万円のクルマが発表発売を開始した。
そもそもの企画は、日本のレース界を牽引し続けてきた日産GT-Rの生誕50周年を記念して
『何の制約もなくGT−Rを造ったらどうなるのか』という想いから始まった。
GT-Rは海外でも人気があり、特にR35と呼ばれる2007年に登場した今のGT−Rは、
ポルシェなどの世界のハイパフィーマンスカーを打ち負かす速さを手に登場し、
世界中で一層の人気とブランド力を手にすることに成功した。
そのモデルの50周年に同調したのが、ブガッティやランボルギーニ、マセラティなど
数々のスポーツカーメーカーの開発を裏で支え、コンセプトモデルも多数発表してきたイタルデザイン。
ジョルゼット・ジウジアーロが設立したデザイン会社で、クルマだけに限らず、鉄道やカメラなど、多くの工業製品も手がけ、
クルマ好きならその名、もしくはジウジアーロの名を聞いただけで、ワクワクしてくるはず。
実はそのイタルデザインもまた生誕50周年であり実現した夢のコラボレーションモデルでもあるのだ。

 

NISSAN GT-R50 by Italdesign
初めて世にお披露目されたのは今年7月の、世界最大のクルマ好きが集まる祭典として知られる、
イギリスのグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード。
その後、世界中のショーを周り、各所で人気を集めていたのだが、同時に発売されるとの噂も流れていた。
先日、東京銀座にある日産のブランドグローバル発信拠点である「NISSAN CROSSING」にて展示されていたが、
その展示を前に明確になったのだ。世界限定50台、そして値段は90万ユーロ。
参考までに貼り付け(https://gt-r50.nissan/#/en)ておくが、グローバルモデルですでに完売予測まで立っており、
手に入るかは解らないが、このサイトの最下部の問い合わせメールを入れると“何かしら”の手順や回答が得られるという販売方式。
写真を見てもらえば解るが「何の制約も無くGT−Rを造ったら」という言葉通り、
GT−Rの命である速さと力強さを極めたモデルなので、トランクスペースなどの実用性は大きく犠牲になっている。

 

その代わりに特別な内外装を手にできているわけだが、
実は中身も基本は2018年モデルのGT−Rをベースにしながら、大きく手が加わっている。
アルカンターラとカーボンを使った特別な仕立てだ。

 

ルーフラインからして54mmも低く設定され、大型可変リアウィングが付き、ホイルも21インチのスペシャルホイル。
フロントはもちろん、リアからの見た目も特別だ。
実車の存在感は高く、写真からは伝わり辛いが価格相応の得体の知れない独特のオーラをまとっている。
運動性能も研ぎ澄まされ、GT−R GT3モデルのノウハウが存分に注ぎ込まれ、手組みされた3.8ℓV6ツインターボは、
最大出力720ps、最大トルク780Nmという浮世離れした性能を発揮。
もちろんその心臓をフル稼働できるように、冷却システムや駆動伝達関連のパーツからブレーキまで全てを専用に仕立て、
新しいサスペンションシステムまで開発採用している。

 

ちなみにボディサイズは、ノーマルGT−Rに対して、全長は約94mm長く4784mm。
全幅は97mm広く1992mmという約2m。
このようなカーコレクタターまで興味を示すスーパーモデルが国産車で登場したことは嬉しい限りだ。

 

五味康隆●文

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